「算数が苦手」の正体は、読む力でした|国語を教えたら半年で算数が得意になった話

計算問題は丸がついているのに文章題で手が止まっている小学生の女の子
💡 この記事の要点
  • 「算数が苦手」というご相談でしたが、先生が教えたのは国語でした
  • KSJの生徒さんは計算力が高いので、「計算ができない」のではないと分かるのです。
  • やったことは特別ではありません。文章を正確に読み、意味を理解する——その繰り返しです。
  • 2ヶ月で文章題の間違いが減り、半年後には「算数が得意」と言えるまでになりました。
  • 悩みは一人で抱え込まず、まずご相談ください。保護者の方の余裕が、お子さんに良い影響を与えます

「うちの子、算数が苦手なんです……」

KSJでよくいただくご相談です。ある日も、同じ言葉から始まりました。

こんにちは、川上スクールジャパン(KSJ)代表のたけのり先生です。指導歴25年、世界26ヶ国・770名以上のお子さんを見てきました。今日は、算数が苦手だった低学年の生徒さんに、算数ではなく国語を教えた話をします。

結果から言うと、半年後にその子は「算数が得意」と言えるようになりました。

そろばんの子は、計算力が圧倒的です

KSJの生徒さんは、そろばんをやっているので計算そのものは非常に速く、正確です。

実際、その子も計算問題ならいつでもほぼ満点でした。

ですから「算数が苦手」と言われても、私たちは「計算ができないわけではない」と分かります。ここが、そろばん教室ならではの見立てだと思っています。

では、どこでつまずいていたのか。文章題です。

計算はできるのに、何を聞かれているのか分からない

文章を読むことに慣れていないお子さんは、意外と多いです。

KSJの生徒さんを見ていると、こういう子がかなりいます。

つまり、算数でつまずいているように見えて、実際は読む力のところで止まっていたのです。

担当した先生は、そこを見抜きました。そして、困っていた算数ではなく、国語の指導をすることにしました。

そろばんで計算の土台ができていることと、算数の成績の関係については、そろばんで算数の成績が上がる理由と学年別に伸びるところでくわしくお話ししています。

やったことは、特別なことではありませんでした

国語の文章を指でなぞって読む子どもの手と、横に添えられた大人の手

実際に国語を始めてみると、まず「文字を読むこと」自体が苦手でした。

ですので、はじめは難しいことは一切していません。やったのは、これだけです。

まだ低学年ですから、テクニックを教えても身につきません。しっかり読んで、意味をつかむ。地味ですが、これを積み重ねました。

特別な教材も、特別な方法も使っていません。ご家庭でも、同じことはできると思います。

2ヶ月で変化が出て、半年で「算数が得意」に

文章題に線を引いて解けるようになり自信のある表情を見せる小学生の女の子

2ヶ月ほどで文章題の間違いが減り、半年後には算数が得意と言えるまでになりました。

順番はこうでした。

そして、国語の点数も一緒に伸びました。保護者の方は「一石二鳥ですね」と喜んでくださいました。

算数を教えずに算数が伸びた——不思議に聞こえるかもしれませんが、原因のところを直したので、当たり前といえば当たり前なのだと思います。

計算ミスの本当の原因については、小学生の計算ミスは集中力ではなく別のところに原因がある話もあわせてご覧ください。

KSJの学習コースは、海外の保護者の相談から生まれました

この指導をしているのは、KSJの学習コースです。

あまり表に出していないのですが、KSJにはそろばん以外に学習コースがあります。そして、このコースが生まれたきっかけは、海外にお住まいの保護者の方からのご相談でした。

日本国内には学習塾がたくさんあります。でも、海外に住んでいて、いつか日本に戻って学校を受験したいというお子さん向けの塾は、意外と少ないのです。

「そういう塾がなくて困っている」というお話をいただいて、それなら私たちでやってみようと始めました。ですので、学習コースはもともと海外の生徒さんのために始めたものです。

海外で日本語を守ることについては、海外で子どもの日本語を維持する方法とKSJで起きていることでもお話ししています。

学習コースは、現在KSJの在校生のみのご案内です

学習コースは、いまのところKSJに通っている生徒さんだけを対象にしています。

誤解のないようにお伝えしておきます。学習コース単体でのお申し込みは、現在は受け付けていません。そろばんのレッスンを受けている生徒さんの中で、ご希望のある方にご案内しています。

そのうえで、特に海外にお住まいの生徒さんを募集しています。もともとそのために始めたコースだからです。

海外にお住まいで、いつか日本に戻ることを考えていらっしゃるご家庭は、レッスンの中でいつでもご相談ください。

一人で抱え込まないでください

悩みを一人で抱え込んでしまう保護者の方が、とても多いです。

KSJの保護者の方の中にもいらっしゃいます。「こんなこと相談していいのかな」と思って、ずっと一人で考えてしまう。

KSJでは、そろばんのこと以外もお聞きしています。勉強のこと、進路のこと、それから保護者の方の愚痴まで(笑)。今回の「算数が苦手なんです」も、そうしたご相談のひとつでした。あのとき言っていただけなかったら、この子の本当の課題には気づけないままでした。

ですので、一人で抱え込まずに、まずは相談してみてください。

保護者の方に余裕があることが、お子さんにいちばん良い影響を与えるはずですから。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 算数が苦手なのに、国語を勉強して意味があるのですか?

お子さんによります。計算そのものでつまずいている場合は、算数の練習が必要です。ただ、計算はできるのに文章題だけ間違うという場合は、読む力のほうに原因があることが多いです。まずはどちらでつまずいているかを見ることが大切です。

Q. 家庭でできることはありますか?

あります。この記事の指導も、特別なことはしていません。文章を正確に読む、読んだ意味を理解する。それを繰り返すだけです。低学年のうちは、音読も有効だと感じています。

Q. どれくらいで効果が出ますか?

この記事のお子さんは2ヶ月ほどで文章題の間違いが減り、半年で算数が得意と言えるようになりました。ただし個人差がありますので、その子のペースで大丈夫です。

Q. 学習コースだけ受けることはできますか?

現在は、KSJでそろばんのレッスンを受けている生徒さんのみのご案内となっています。学習コース単体でのお申し込みは受け付けていません。

Q. 海外に住んでいますが、学習コースは受けられますか?

KSJの生徒さんであれば受けられます。むしろ、海外にお住まいのお子さんのために始めたコースですので、特に募集しています。日本に戻って受験を考えているご家庭は、ぜひご相談ください。

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