夏休みの体験、何がいい?保護者に聞いて回った答えは「とにかく外遊び」でした

夏の朝、涼しい時間に公園で走って遊ぶ子どもたち|母親が見守る
💡 この記事の要点
  • 夏休みにKSJでいちばん多いご相談は「どんな体験をさせればいいですか?」です。
  • 保護者の皆さんに聞いて回ると、ほとんどの方が「特別な体験より、外で遊ぶこと」と答えます。
  • 外でよく遊んでいる子は体力があり、そろばんや勉強を続ける体力にもつながっていると感じます。
  • 暑い日は涼しい朝に動くと、一日が前倒しになって夕方以降に余裕が生まれます。
  • 外に出るのが難しいご家庭も、朝に数分だけ外の空気に触れるだけで十分です。

「夏休み、うちの子にはどんな体験をさせたらいいでしょうか?」

この時期、KSJでいちばん多くいただくご相談です。

こんにちは、川上スクールジャパン(KSJ)代表のたけのり先生です。指導歴25年、世界26ヶ国・770名以上のお子さんを見てきました。今日は、この質問に対して保護者の皆さんから返ってきた答えと、そこから私が感じていることをお話しします。

先に言ってしまうと、答えは拍子抜けするほどシンプルでした。

夏休みにいちばん多いご相談は「どんな体験をさせればいいですか?」

夏休みのご相談で最も多いのは、習い事や勉強の悩みではなく「体験先選び」です。

KSJに通ってくださっているご家庭は、そろばん以外にも習い事をされている方が多く、お家での勉強もしっかりサポートされている保護者の方がたくさんいらっしゃいます。だからこそ「せっかくの夏休みだから、何か特別な経験をさせてあげたい」という気持ちが生まれるのだと思います。

正直にお伝えすると、私自身がさまざまな体験施設に詳しいわけではありません。青森の十和田で教室をしていますし、全国の施設を回ったこともありません。

ですので私は、聞かれるたびに他の保護者の方に聞いて回っています。世界26ヶ国のご家庭とつながっているので、いろいろな地域の話が集まってきます。そうやって集まった声を、また別の保護者の方にお伝えしているというのが実際のところです。

聞いて回った答えは、ほとんどの方が同じでした

返ってきた答えは「何をするかではなく、とにかく外で遊ぶこと」でした。

これが、驚くほど共通していました。特別な施設に行くこと、めずらしい体験をすること。そういう話がまったく出てこないわけではありませんが、多くの保護者の方が口をそろえておっしゃるのは、もっと素朴なことでした。

理由も一致していました。普段は家で勉強や習い事を頑張っているぶん、外で遊ぶ時間がなかなか取れないから、というものです。学校がある時期は、帰ってきて宿題をして、習い事に行って、気づけば夕方。外で遊ぶ時間はどうしても後回しになります。

だからこそ、時間のある夏休みは「何か特別なことをさせる」より「外で遊ばせる」。これが、多くのご家庭の共通認識でした。

そろばん教室である私たちが言うのも不思議に思われるかもしれません。でも、これが保護者の皆さんから実際に集まった声です。

オンラインだから気づいたこと|夏、みんなの顔がだんだん黒くなっていきます

オンラインそろばんのZOOM画面に並ぶ子どもたち|夏に日焼けした顔が増えていく

KSJでは画面越しに毎日お子さんの顔を見ているので、夏のあいだに肌の色が変わっていくのがよく分かります。

長期休み以外の時期は、けっこう色白な顔をしている子が多いんです。ところが夏休みに入ると、レッスンのたびに少しずつ、顔が日焼けで黒くなっていきます。

これは、オンラインの教室ならではの気づきかもしれません。毎日同じ画面で、同じ子の顔を、正面から見ているからこそ分かる変化です。

「あ、この子は今年もしっかり遊んでるな」と、画面越しに伝わってきます。私はこの時期の画面が、けっこう好きです。

外で遊ぶ子が強いと感じるのは「体力」があるからだと思います

外でよく遊んでいる子は、そろばんや勉強を続けるための体力もある、というのが私の実感です。

考えてみれば当たり前のことで、外で思いっきり走ったり、長い時間遊んだりするのにも体力が必要です。体をしっかり動かしている子は、その体力をそのまま机の前でも使えている感じがします。

集中には体力が要ります。60分間、姿勢を保って珠を弾き続けるのは、実は体を使う作業です。ここで息切れしてしまう子と、最後まで持つ子の差は、体力の差である場合が多いと感じています。

それともうひとつ、外でしっかり遊んでいる子はあまり夜更かしをせず、早寝早起きができている印象があります。日中に体を動かせば、夜は自然と眠くなります。しっかり眠れば、朝すっきり起きられます。

勉強も頑張って、外でもたくさん遊んで、ぐっすり眠る。私はこれが、最高のルーティンだと思っています。

暑い日は「朝」に動く|毎朝80名の朝練から見えていること

朝に外で遊んだ子が夕方に余裕をもってそろばんに向かう様子|宿題も終わっている

夏休みは、早起きして涼しいうちに外で体を動かす生徒が多いです。

KSJでは、毎朝80名ほどの生徒さんから朝練が届きます。夏休みになると、その朝練の前後に外で体を動かしてから一日を始める、というお子さんが増えます。

お昼ごろの暑すぎる時間に遊ぶのは、さすがにしんどいですよね。だったら早起きして、涼しい朝のうちに動いてしまおう、という発想です。これは理にかなっていると思います。

そして、そういう生徒さんを見ていて気づくことがあります。

朝にひとつ動かすと、その日全体が少しずつ前倒しになっていきます。夕方以降に「あー、まだ宿題が残ってる」と焦る時間がなくなる。この余裕が、子どもの表情をやわらかくしているように思います。

朝の時間の使い方については、毎朝80名が続けているそろばんの朝練の効果と続く家庭の共通点でもくわしくお話ししています。

外で遊ぶのが難しいご家庭へ|数分でも、朝の空気に触れるだけで

環境や体調の事情で外遊びが難しい場合も、朝に数分だけ外の空気に触れるだけで十分です。

ここまで読んで、「うちは無理だな」と感じた方がいらっしゃるかもしれません。

海外にお住まいで、夏の外出そのものが危険な地域の方。都市部で、安全に走れる広場が近くにない方。お子さんの体調に不安があって、長時間の外遊びが難しい方。KSJには世界26ヶ国のご家庭がいらっしゃるので、事情は本当にさまざまです。

そういう方にこそ、私はこうお伝えしています。

朝早く起きて、涼しいうちに、短い時間でも外の空気に触れてみてください。ベランダでも、家の前でも構いません。数分で十分です。

そうすることで、一日のスタートが気持ちよく切れます。そして毎日のスケジュールが少しずつ早い時間に移動していくので、夕方以降に余裕が生まれます。走り回らなくても、この効果は得られます。

毎朝数分でも外に出るって、大切ですよ。体に負担のない程度に、太陽を浴びてくださいね。

夏休みのリズムづくりについては、夏休みに生活リズムを崩さないための具体的な方法もあわせてご覧ください。

まとめ|勉強も頑張って、外でも遊んで、ぐっすり眠る

夏休みの体験選びで迷ったら、まずは外で遊ぶ時間を確保してあげてください。

特別な体験を用意しなければ、と気負う必要はありません。保護者の皆さんに聞いて回って集まった答えは、驚くほどシンプルでした。

走って、遊んで、よく眠る。その体力が、そろばんや勉強を最後まで続ける力になります。そして涼しい朝に動くと、一日全体に余裕が生まれます。

もちろん、外に出られる時間も環境もご家庭それぞれです。できる範囲で、その子のペースで大丈夫です。数分の朝の空気だけでも、ちゃんと意味があります。

夏休みからそろばんを始めてみようかとお考えの方は、夏休みにそろばんを始めると1ヶ月でどこまで進むのかでくわしくお話ししています。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 夏休みに特別な体験をさせないと、差がついてしまいませんか?

そんなことはありません。KSJの保護者の皆さんに聞いて回った答えも「特別な体験より、外で遊ぶこと」でした。まずは体を動かす時間を確保してあげるほうが、お子さんにとって実りが大きい場合が多いです。

Q. どれくらい外で遊べばいいですか?

時間の決まりはありません。毎日少しずつ外に出る習慣があることのほうが大切だと感じています。数分でも構いませんので、続けられる長さを見つけてください。

Q. 暑い日はどうすればいいですか?

涼しい朝の時間に動くのがおすすめです。KSJでも、夏休みは早起きして朝のうちに体を動かす生徒さんが多いです。日中の暑い時間に無理をする必要はまったくありません。

Q. 体が弱く、外遊びが難しいのですが。

無理をなさらないでください。朝に数分だけ外の空気に触れるだけでも、一日のスタートが変わります。体に負担のない範囲で、心地よいと感じる時間だけで十分です。

Q. 外で遊ぶとそろばんの練習時間が減りませんか?

むしろ逆になることが多いです。朝に体を動かした生徒さんは、早い時間に宿題や練習を終えて、一日に余裕を持っている様子がよく見られます。

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