「うちの子やる気がない…」5月病かも?770名指導の講師が見つけた”動き出す子の共通点”と声かけ実例【2026年】
「うちの子、なんだかやる気がない…」「学校に行きたくないと言い出した…」5月の連休明け、お子さんを見てこう感じていませんか?
こんにちは、川上スクールジャパン代表のたけのり先生です。47年間、青森県十和田市の本校とオンライン教室で3,000名以上のお子さんを見てきました。現在は770名のお子さんが、日本全国・世界26ヶ国から学んでくれています。
そんなKSJの教室にも、5月になると「子供のやる気が出ない」というご相談が一気に増えます。実際、KSJの生徒のうち約3割が、この時期にやる気の低下を経験しています。「うちの子だけ…」と感じて自分を責めていらっしゃる保護者さま、決してそうではありません。
この記事では、47年×770名の現場経験から見えた「やる気が出ない子の本当の原因」と「動き出す子の共通点」を、実例とともにお伝えします。記事の最後には、頑張りすぎている保護者さまへのたけのり先生からのメッセージも書きました。

5月にお子さんのやる気が落ちる本当の理由|KSJ47年×770名で見えた季節パターン
「4月は元気に頑張っていたのに、連休明けから急に元気がなくなった…」これは、KSJで毎年5月に最も多く聞く保護者さまの声です。
47年間、現場で見てきた結論はとてもシンプルです。「4月に頑張りすぎた子ほど、連休後にモチベーションが下がる」のです。
新学年でクラスが変わり、新しい先生・新しい友達と出会い、新しい時間割に慣れる。お子さんは私たち大人が思う以上にエネルギーを使います。それでも「新しい環境で頑張らなきゃ」と気を張って4月を乗り切ったお子さんが、連休でリラックスしたことで、張り詰めていた糸がゆるんでしまうのです。
連休を長く休んだご家庭ほど、普段の生活リズムに戻すのが大変になります。早寝早起きが乱れ、宿題のペースが乱れ、習い事への熱量も下がる。これは「だらしない」のではなく、4月に頑張った反動として誰にでも起こる自然な現象です。
「うちの子だけ」ではない。3割の家庭で起きている
KSJ770名の生徒のうち、5月になるとおよそ3割のご家庭から「やる気が出ない」「学校行きたがらない」のご相談が入ります。100名以上のお子さんが同じ状況にあるということです。
つまり「うちの子だけ…」と思っているお母さんお父さん、決してそんなことはありません。同じ悩みを抱えている保護者さまが、全国にたくさんいらっしゃいます。
【親御さんへ】まず「うちの子だけじゃない」とお伝えしたい
具体的なアドバイスに入る前に、最初にお伝えしたいことがあります。
SNSを見ていると「他のお子さんは楽しそうに勉強してる」「他のお母さんは余裕がありそう」と感じてしまう方も多いかもしれません。でも、SNSに載る情報は「いい瞬間だけを切り取った3秒間」です。その裏で、どの家庭にも同じような悩みがあります。
そして何より、お子さんのことで悩んでこの記事を読んでくださっている時点で、あなたは十分に「いい親」です。本当に大変な状況の親御さんは、悩む余裕すらありません。「どうしたらいいか調べよう」と動けているあなたは、もうその時点でお子さんのことを大切に思っている証拠です。
この記事では、KSJで770名のお子さんと向き合ってきた経験から、具体的な実例と、すぐ試せる声かけ・環境作りをお伝えします。完璧を目指さず、できることから1つずつ。それで十分です。
「やる気が出ない」3つのタイプ|770名見てきて分かった分類
「やる気が出ない」と一言で言っても、その原因はお子さんによって全く違います。47年間の指導経験から、KSJでは大きく3つのタイプに分けて見ています。

タイプ①:エネルギー切れタイプ(4月に頑張りすぎた子)
新学年でクラス替え、新しい先生、新しい時間割。お子さんなりに精一杯頑張って4月を乗り切った結果、連休でガス欠を起こしてしまうタイプです。実はこのタイプが、5月に最も多く見られます。
このタイプの特徴は「4月までは普通に頑張れていた」ことです。問題があったわけではなく、むしろ頑張り屋さんだからこそ起きる現象。「うちの子、頑張り屋だったのに急に…」と感じたら、エネルギー切れを疑ってください。
タイプ②:価値が見えないタイプ(「なんでやるの?」が口癖の子)
「なんで習い事しなきゃいけないの?」「なんで勉強するの?」「勉強頑張ったらどうなるの?」こういった疑問を口にするタイプです。一見「屁理屈」に見えますが、実はお子さんなりに「意味」を求めているサイン。

このタイプは、習い事や勉強で1日が埋まっていて、遊ぶ時間や自分のやりたいことの時間が極端に少ないご家庭に多く見られます。お子さんも本来はやる気はあるのですが、「やらされている感」が積み重なって、すべてに疑問を持つようになってしまうのです。
タイプ③:失敗が怖いタイプ(実は最も多いタイプ)
3つのタイプの中で、KSJで最も多く見るのが「失敗を怖がって動けないタイプ」です。これは特定の数名ではなく、本当に多くの生徒に見られます。
このタイプの原因はほぼ100%、周りの大人の関わり方にあります。具体的には:
- できた時だけ褒められる、できない時は怒られる環境
- 失敗した時に周りの友達にバカにされた経験
- 兄弟や友達と常に比較されてきたこと
- 正解にこだわる雰囲気が家庭や教室にある
こういった経験を積み重ねた結果、「失敗するくらいなら最初からやらない方がマシ」と心が決めてしまうのです。これは決してお子さんがダメなのではなく、守るべきものを守ろうとする健気な反応です。
初めて歩こうとして転んだ時、みなさんは笑って褒めましたよね?
— KSJ代表 たけのり先生
自転車に初めて乗ろうとしたとき、みんなで応援しましたよね?
それは何歳になっても大事なことです。特にパパとママには、何歳になっても優しく見守って欲しいのが子どもたちの気持ちです。
親がやってしまいがちな5つのNG声かけ|たけのり先生が現場で見てきた実例
ここからは、KSJで770名の親御さんと接してきた中で、「良かれと思って言ってしまうけど、逆効果になる声かけ」を5つ紹介します。「ドキッとした」方も多いと思いますが、誰もが言ってしまうものです。気づくことから始めれば大丈夫です。
NG①:「なんでできないの!」
「言っちゃダメと分かっているのに、ほぼ全ての保護者さまが言ってしまう」NG声かけ第1位です。これを言われたら、どんな子でもやる気がなくなります。
代わりにすべきこと:まずは「取り組んだこと」を褒めてあげる。終わったあとに「じゃあ間違いを直してみようか?」と促す。順番が逆になるだけで、お子さんの反応がガラリと変わります。
NG②:「お兄ちゃんは何も言わなくてもできたのに」(兄弟比較)
これも非常に多いNG声かけです。私はそんな保護者さまにいつもこう聞きます。「もし自分が同じように比べられたら、どう感じますか?」
兄弟でも、まったく別の人間です。お兄ちゃんが得意なことがあれば、下の子のほうが上手にできることも必ずあります。兄弟は比べるものではなく、お互いの良いところを伸ばし合い、助け合えるようになっていく関係です。比べた瞬間に、その関係性が壊れます。
NG③:「早く宿題やって!終わらせて!」
この声かけの何がダメか。それは「終わらせること」が目的化してしまうことです。
本来、宿題は「苦手部分の克服」や「学習の定着」を目指して取り組むものです。それを「とにかく早く終わらせる」ことに集中してしまったら、その時間そのものが無駄になります。宿題は「早く終わらせる」ものではなく、「しっかり身につけるために取り組む」ものなんです。
NG④:何でも先に手を出してしまう(「準備しちゃうね」)
これは「言葉」ではなく「行動」のNGです。ノートや筆記用具を先に準備してあげる。プリントやそろばんを机に出してあげる。一見「優しい」関わり方に見えますが、これでは「自分で何もできない、やらない人」になってしまいます。
KSJで親御さんにアドバイスしているのは、「とにかく待つこと」。時間がかかってもいいので、お子さん自身に準備させてあげてください。最初はもどかしいかもしれませんが、待ってあげた分だけ、お子さんは自分でできるようになります。
NG⑤:会話の時間がない(声かけ以前の問題)
5つ目は「言わない方がいい」ではなく、「もっと言ってほしい」声かけです。
毎日「学校で何があったか」「教室でどんなことをしたか」を聞く時間を作ってあげてください。親との会話がある生徒は、気持ちが安定しているのがKSJの現場での実感です。なぜなら、子どもたちが本音で何でも話せる相手は、親しかいないからです。
パパもママも仕事で疲れていらっしゃると思います。それでも1日10分でいいので、お子さんの目を見て話を聞く時間を作ってあげてください。これは「やる気を上げる声かけ」よりも、何倍も効果があります。
KSJで770名見てきて分かった「動き出す子」の3つの共通点
ここからは「やる気が育っていく子」の話に移ります。770名のお子さんを見てきて、「急に動き出した子」「自然とやる気が育っていった子」には、はっきりとした共通点があります。

共通点①:親との関係が良くなった子は、成長スピードが変わる
これが最大のポイントです。「子供の習い事なんだから、子供が頑張ればいい」という考えで習い事をさせているご家庭は、あまり伸びません。逆に「保護者も一緒に習うくらいの勢い」で取り組むご家庭のお子さんは、どんどん成長します。
もちろん、ずっと一緒にやるのは難しいと思います。でも1週間に1回でも、お子さんの習い事でどんなことをしているのか一緒に見てあげる。それだけでお子さんの目の輝きが変わります。「お母さんが見てくれている」「お父さんが応援してくれている」と感じることが、何よりのエネルギーになるんです。
共通点②:毎日少しでも続ける習慣がある(KSJの「写真送付」メソッド)
KSJでよくお願いしているのが、「毎日少しで構わないので練習する」ことです。実際に頑張るのはお子さんですが、その練習風景を写真に撮ってたけのり先生に送ってもらうのは保護者さまの役割。
これには複数の効果があります:
- お子さんの頑張りが 「見えるもの」として可視化される
- 保護者さまが協力してくれていることが、お子さんに伝わる
- 先生に見てもらえる安心感で、続けるモチベーションが生まれる
- 毎日続けることで、確実に上達する
たった「毎日10分」「写真1枚」の習慣で、これだけの効果が生まれます。一石三鳥どころか、四鳥にも五鳥にもなるのがこのメソッドです。
共通点③:「まず褒める→次の小さな提案」の会話パターン
動き出す子の家庭に共通しているのが、こんな会話のパターンです:
「今日も10分練習できたね、よく頑張ったね!」
「明日は、今日より5分だけ伸ばしてみない?」
たったこれだけです。「短い時間でもまずよく頑張ったね」と褒める。そのあとに「次は今日より5分だけ伸ばしてみよう」と提案する。この会話があるだけで、お子さんはどんどん成長していきます。
ポイントは「5分だけ」という小ささです。「30分やろうね」「1時間集中しよう」では、お子さんは身構えてしまいます。「あと5分なら…」と思える程度の小さな目標が、習慣化の魔法の数字なんです。
「やる気スイッチを入れる」のではなく「入りやすい環境を作る」発想
正直に言うと、私は「やる気スイッチ」という言葉があまり好きではありません(笑)。
なぜなら、子どもたちのやる気スイッチは、もともと常に入っているからです。生まれたばかりの赤ちゃんを思い出してみてください。誰に言われなくても歩こうとし、しゃべろうとし、世界のすべてに興味を持っていますよね。あれが本来のお子さんの姿です。
大切なのは「やる気スイッチを入れる」ことではなく、「もともと入っているやる気を、いかに維持・増幅させるか」を考えることです。
SNS情報に振り回されない
最近の保護者さまには、SNSやネットの情報に振り回されている方が非常に多いと感じています。色々な情報を聞いて、自分の家にも取り入れようとする。それ自体は悪くないし、むしろ大事なことです。
ただし、その情報を全て鵜呑みにして自分の家庭に取り入れるのは良くありません。そして一番やってはいけないことは、他の子と自分の子を比べてしまうことです。
正直、SNSに載っている情報なんて、ほぼ信じなくていいと思っています(笑)。一番大事なのは、常にわが子をしっかり見ること。「この子にはどんなことをしてあげたらいいかな…」と考えたうえで、必要な情報だけを取りに行く。その姿勢が大事です。
親の元気=家庭の明るさ=子のやる気

パパもママも、仕事から帰ってきて疲れていらっしゃると思います。でも子どもたちの前ではあまり疲れた姿を見せない方がいいです。子どもが気を使って何も言えなくなる可能性があるからです。
特に子どもとの会話の時間は、少し無理をしてでも元気にふるまって欲しいです。その時間が「楽しい時間」だと感じてくれると、お子さんは色々挑戦するようになり、学校や教室の話もしてくれるようになります。
「家庭の明るさ=パパママの明るさ」です。完璧でなくて構いません。「子どもの前では元気でいる」と意識するだけで、家庭の空気は変わっていきます。
たけのり先生流:5月の子に効く具体的な声かけ4パターン
「NG声かけは分かった。じゃあ、何て言えばいいの?」というお声にお応えして、5月病・連休明けのお子さんに実際に効く声かけを4つご紹介します。
①「連休、どこに行った?どんな風に思った?」
連休明けは、まず勉強や習い事の話の前に、思い出を聞くことから始めてください。「楽しかった?」「何が一番良かった?」「お友達には会えた?」
KSJでは、私(たけのり先生)と保護者さまがLINEで連絡を取り合うので、お子さんが連休中どんなことを感じていたか、保護者さまにも私たちにも共有されます。意外と「そんな風に思ってたの?」という発見が、私たち先生にだけ話されることもあります(笑)。
会話の入り口を「気持ち」にすることで、お子さんの心が開きます。そこから自然に「明日からまた頑張ろうか」という空気が生まれていきます。
②「お休み終わったばかりだから、今日は5問だけやってみようか?」
連休中に毎日続けていた習慣(宿題や練習)が途切れた時、いきなり元のペースに戻すのは難しいものです。そんな時は、「量を減らす提案」から始めてください。
「30分やろう」ではなく「5問だけやってみようか?」「3分だけそろばん触ってみる?」「これくらいなら、まあいいか」と思える小ささが、再スタートの鍵です。
③「今日だけは休もうか。でも明日は学校に行くだけ行ってみようか」
「学校に行きたくない」と言い出した時、無理に行かせるのも、簡単に休ませるのも違います。私がおすすめするのは、「今日休む+明日への準備」のセットです。
「今日だけは休もうか。でも明日は学校に行くだけ行ってみようか?」と提案する。今日のうちから「明日学校に行く」ための気持ちの準備をしておく。「行くだけ行ってみる」というスモールステップが、お子さんの心理的なハードルを下げます。
④「来てくれてありがとう。それだけで嬉しいよ」
これはKSJの先生たちが連休明けに必ずかける言葉です。「明るく迎える」「参加してくれたことを褒める」「もしできなくなっていてもしっかり見てあげる」。これだけで、お子さんは「また頑張ろう」と思ってくれます。
ご家庭でも、宿題ができたから褒めるのではなく「今日も学校行ったね、ありがとう」「お疲れさま」と、「いてくれること」自体への感謝を伝えてあげてください。なるべく1日でも早く、いつも通りの生活に戻すために、小さな習慣化から始めるのが連休明けのコツです。
ケース①:頑張りすぎてエネルギー切れの小2「こうくん」

こうくんは、新学年になって嬉しかったのか、そろばんも勉強も他の習い事もとても頑張ってくれていました。お母さまも「うちの子、急に成長したみたいで嬉しい」と話してくださっていました。
ところが、無理をしたのか少し体調を崩してしまいました。回復はしたものの、以前ほど頑張れなくなったのです。お母さまも「もっと頑張って欲しい気持ちはあるけれど、また体調を崩されたら困る」と悩まれていました。
KSJで提案したこと:ペースを落として生活リズムを作り直す
私からお母さまにお伝えしたのは、「全体的に少しペースを落として、まずは生活リズムを新しく作っていきましょう」ということでした。
そして連休中も、毎日少しだけそろばんの練習を続けてもらったのです。「30分」ではなく「5分でも10分でもいい」量で。
その結果、それが習慣化されて、連休後も毎日続くようになったのです。少ない量だからこそ、無理なく続けられる。続けられるから、お子さんに「自分はちゃんとやれている」という自信が積み上がっていく。エネルギー切れタイプには、この「少なく、長く」のアプローチが効きます。
ケース②:「なんで勉強するの?」が口癖の小3「さくくん」

さくくんは、いつも疑問だらけのお子さんでした。「なんで習い事しなきゃならないの?」「なんで勉強しなきゃダメなの?」「勉強頑張ったらどうなるの?」
パパもママも「またそんなこと言って…」と、いつもイライラされていたそうです。よく話を聞いてみると、さくくんの1日は習い事と勉強でほとんど埋まっていて、あまり遊ぶ時間がなかったことが分かりました。
KSJで提案したこと:遊ぶ時間も確保する
私から保護者さまへのアドバイスは、シンプルでした。「子供にも、遊ぶ時間やゲームをする時間が必要です。ルールを決めて遊ぶ時間を作ってあげてください」
「ゲームの話」については、KSJでも詳しく解説した記事があります。「ゲームばかりしている」と感じる子に対する、KSJ流の向き合い方を知りたい方は、「ゲームやめなさい」が逆効果な理由|770名指導の講師が教える代わりの一手【2026】もあわせてご覧ください。
さくくんは、自分のやりたいこと(遊び・ゲーム)をやらせてもらえるようになると、屁理屈が減って、いろんなことが頑張れるようになりました。「やる気が出ない」「なんで…」と言うお子さんは、実は「自分の時間を奪われている」と感じているケースが多いんです。
ケース③:失敗を怖がって動けない子たち(とても多いタイプ)

このタイプは、KSJでも本当に多く見ます。1人や2人ではなく、かなりの数の生徒に共通する悩みです。
そして先述の通り、原因はほぼ100%、保護者さまや周りの大人の関わり方にあります。「できた時だけ褒められる」「できない時は怒られる」「周りにバカにされた経験がある」これらが積み重なると、お子さんは「失敗するくらいなら、最初からやらない方がマシ」と心が決めてしまいます。
KSJで提案していること:「チャレンジしたこと」を褒める
このタイプのお子さんに必要なのは、「結果」ではなく「チャレンジしたこと」を褒めることです。これがないと、多くのお子さんは失敗を怖がり続けます。
少し思い出してみてください。お子さんが初めて歩こうとして転んだ時、みなさんは笑って「すごいね!」と褒めましたよね?自転車に初めて乗ろうとした時、転んでも「もう一回やってみよう!」と応援しましたよね?
それは、何歳になっても大事なことです。
勉強でも習い事でも、できなくて当然なんです。できないからこそ「学ぶ」「練習する」という言葉があるんです。特にパパとママには、お子さんが何歳になっても、優しく見守って欲しい。それが、子どもたちの本当の願いです。
「失敗してもいい」という安心感が家庭にあると、お子さんは自然とチャレンジするようになります。そろばんで集中力が育つ仕組みについては、そろばんで集中力がつく理由|3分しか続かない子が60分集中できた秘密【実例】でも詳しく解説しています。
【正直に】KSJでうまくいかなかったケースと、そこから学んだこと
ここまでKSJの成功例ばかり書いてきましたが、正直にお話しすると、KSJには失敗もたくさんあります。「いつでも聞いてください(笑)」と言えるくらい、私たちもまだ完璧ではありません。
その中から、特に印象に残っている2つのケースをお伝えします。「うまくいくばかりじゃない」という現実を知っていただくことで、皆さんの不安が少しでも軽くなれば嬉しいです。
失敗例①:先を急ぎすぎた小2「Tくん」
Tくんは、とても上手で頑張り屋なお子さんでした。級もどんどん進み、順調そのもの。ところが、「先に進みたい」気持ちが強すぎて、確実に身についていない状態で進みすぎてしまった結果、ある所で全く進めなくなってしまったのです。
原因は、保護者さまの「先に先に」という気持ちを、私たち講師が抑えられなかったことにあります。「その時に身につけて欲しいことをしっかり身につけて、土台を作ってから進む」という基本を、私たち自身が見失っていたのです。
このケースから学んだこと:今は、保護者さまの気持ちを理解しつつも、「私たちが47年間で経験してきたこと」を根拠にして、適正なペースをアドバイスする形をとっています。お子さんのやる気を持続させるには、「進む早さ」より「土台の確かさ」が大切だと、改めて学ばせていただきました。
失敗例②:保護者の関わりが薄かった小4「Kさん」
Kさんも、とても上手なお子さんでした。ただ、保護者さまのお仕事が忙しく、習い事にはあまり関心を向けられない状況でした。
検定の申し込みも何度も連絡しないと申し込まれない。大会に出場すれば好成績を残せるはずなのに、返信がなく不参加。そんなことを繰り返しているうちに、Kさん自身のモチベーションが下がってしまい、とても上手だったのに辞めてしまったのです。
このケースから学んだこと:お子さん本人がどれだけ上手でも、保護者さまが習い事に関心を持ってくれないと、最終的に続かないのです。今は入会時に、保護者さまへ「教室からの連絡はなるべく見て欲しい」と最初にお伝えするようにしています。
KSJに合わないお子さんもいます
その他にも、KSJに合わないお子さんはたくさんいらっしゃいました。オンラインというスタイルが合わずに対面教室に切り替えた生徒。他の生徒の声が聞こえてくるのが嫌でマンツーマン指導に切り替えた生徒もいます。
KSJでは、一人でも多くの生徒のためになる教室作りを目指していますが、どうしても合わないお子さんには、他の教室を勧めたり、他の習い事を勧めたりする場合もあります。「KSJで頑張りましょう」と無理に引き止めることはしません。
なぜなら、そのお子さんに合った習い事が、世の中には必ずあると信じているからです。私たちの役割は、お子さんの可能性を引き出すこと。それがKSJで叶うなら嬉しいですし、他の場所で叶うなら、それも素晴らしいことです。
やる気のない子に習い事は逆効果?それとも有効?|770名指導の本音
「やる気がない子に、習い事を続けさせるのは逆効果ではないですか?」これも、5月によくいただくご質問です。
結論からお伝えします。「合っている習い事」「正しい関わり方」であれば、習い事はやる気の最大の味方になります。逆に「合わない習い事」「間違った関わり方」だと、お子さんのやる気を奪ってしまうのも事実です。
習い事が「やる気を育てる」ケース
習い事には、お子さんに「家庭でも学校でもない第3の居場所」を提供する力があります。学校で疲れた、家でも上手くいかない、そんな時に「ここに行けば自分を見てくれる先生がいる」という場所があるのは、子どもにとって大きな安心です。
そして、習い事には「目に見える進歩」があります。級が上がる、検定に合格する、新しい技ができるようになる。学校の成績は曖昧なことも多いですが、習い事の進歩は明確です。この「できた」という成功体験の積み重ねが、やる気の燃料になります。
習い事が「やる気を奪う」ケース
逆に、習い事がお子さんのやる気を奪ってしまうケースもあります:
- 本人の意思を確認せず、親が勝手に決めた習い事
- 1日の中で遊ぶ時間がほぼないくらい習い事を詰め込んでいる
- 結果ばかりを問われて、頑張った過程を認めてもらえない
- 先生との相性が悪い、または先生から否定的な言葉をかけられる
つまり、習い事自体が悪いのではなく、習い事の「させ方」が問題になることが多いのです。「やる気が出ない」と感じたら、習い事の数を減らすことも検討してみてください。
そろばんを47年教えてきて分かった「やる気が育つ習い事」3つの条件

そろばんを47年教えてきた経験から、「やる気が育つ習い事」には3つの共通条件があると感じています。
条件①:毎日少しでも続けられる
「週1回1時間」だけの習い事は、お子さんにとって特別な時間にはなりますが、習慣化しにくいのが弱点です。それよりも「毎日少しずつ」続けられる習い事のほうが、やる気も実力も育ちやすいんです。
そろばんなら、家でも10分練習できます。ピアノでも家での練習が日常に組み込めます。「家でも続けられるか」を1つの基準にしてみてください。
条件②:「できた」が分かりやすい
級・段・検定・大会など、「進歩がはっきり見える仕組み」がある習い事は、お子さんのやる気が続きやすいです。「先月より早く解けるようになった」「ひとつ上の級に上がった」という実感が、次の頑張りに繋がります。
条件③:先生・保護者・本人の三者が連携できる
これが最も大切な条件です。お子さん本人だけが頑張る習い事は続きません。先生は本人を見守り、保護者さまは家庭でフォローし、本人が日々取り組む。三者がチームになって初めて、習い事は「やる気の場」になります。
KSJが採用している「一斉指導+個別フォロー」のスタイルは、まさにこの三者連携を実現するためのモデルです。基本は同じ時間に同じ目標に向かって取り組むことで「仲間意識」が育ち、困っている生徒には個別にフォローする。さらに保護者さまとはLINEでつながり、毎日の練習風景を共有する。これがKSJの強みです。
もしオンラインそろばん教室をお探しでしたら、オンラインそろばん完全ガイド|費用・年齢・効果・始め方を徹底解説【2026年最新】もぜひご覧ください。教室選びのポイントを詳しく解説しています。
【親御さんへ】「子供のため」と頑張りすぎる親に伝えたい3つのこと
ここまで、お子さんへの関わり方をお伝えしてきました。でも実は、5月病の子を抱える保護者さまこそ、一番疲れて、一番救いを必要としているのではないでしょうか。
ここからは、KSJで770名のお子さんとその保護者さまを見てきた私から、頑張っている親御さんへの言葉をお伝えさせてください。
①「うちの子だけ…」と思わないでください
770名見てきて思うのは、5月にやる気が出ない子は、本当に多いということです。3割というデータからも分かる通り、決して「うちの子だけ」ではありません。
SNSで他のお子さんが楽しそうに勉強している様子を見ると、「うちの子は…」と落ち込んでしまうかもしれません。でも、SNSはほとんど信じなくていいと私は思っています(笑)。SNSは「いい瞬間だけ」を切り取った、現実のごく一部です。一番大事なのは、SNSではなくわが子をしっかり見ることです。
②もっと自分を褒めてあげてください
毎日、ご飯を作って、洗濯して、習い事の送迎をして、宿題を見て、お子さんの話を聞いて…。それだけで、もう十分すごいことです。それを「当たり前」だと思わないでください。
そもそも、お子さんに習い事をさせてあげているだけで、すごいことなんです(笑)。世の中には習い事をしていないお子さんもたくさんいます。むしろそちらの方が多いかもしれません。習い事をさせてあげているのは「当たり前」ではなく、保護者さまの愛情と頑張りの結果です。
もっと自分を褒めて、癒してあげてください。それができれば、お子さんにももっと優しく接することができるようになります。「いい親」になろうとしなくて大丈夫です。疲れた時は休んでいいんです。
③パパもママも、自分の人生を楽しんでください
これが、私から伝えたい一番大切なメッセージです。
パパママが人生を楽しんでいないのに、子どもたちは人生の楽しみ方をどこで学ぶんですか?
子どもたちにとって、一番の模範となる大人は、パパとママです。だから、パパとママが楽しそうに生きていることが、子どもたちにとって最大の教育になります。
— KSJ代表 たけのり先生
子どもの「やる気」を心配する前に、まずはあなた自身が「人生楽しんだもん勝ち」精神でいきましょう。あなたが楽しそうに生きていれば、お子さんも自然と「人生って楽しいんだな」と感じるようになります。
紹介率98%のKSJ保護者から学ぶ「やる気が育つ家庭」の共通点
KSJは過去5年半で1,300名のお子さんが入会してくださり、そのうち1,275名(98%)が保護者さまの紹介・口コミで来てくださっています。これは「保護者さまから愛されている教室」の証です。詳しい背景はKSJが保護者に愛される7つの理由でもお読みいただけます。

そんな「KSJを紹介してくださる」素晴らしい保護者さまのご家庭を見ていると、「やる気が育つ家庭」には5つの共通点があります。
共通点①:何より「明るい」ご家庭
家庭の明るさは、パパとママの明るさで決まります。どんなに小さな家でも、どんなにお仕事が忙しくても、ご両親が明るく前向きな家庭は、お子さんも前向きに育ちます。
面白いことに、KSJには「子どもの相談」と同じくらい、「保護者さまからの愚痴」が届きます(笑)。私が「どんなことでも話してくださいね」とお伝えしているので、皆さん遠慮なく話してくださいます。でも、その結果パパママのストレスが減って、お子さんと触れ合う時はとても元気でいられているそうです。これも「明るい家庭」を作る秘訣の1つかもしれません。
共通点②:親が「一緒に頑張る空間」を作っている
お子さんが宿題や勉強をしている時、保護者さまもスマホやテレビを見ないご家庭が多いです。代わりに、片付けをしたり、本を読んだり、洗濯物をたたんだり。「一緒に頑張っている空間」を作っているんです。
当たり前ですが、「スマホを見ながら勉強しろ!」と言っても説得力ないですよね(笑)。お子さんは親の背中を見て育ちます。「やりなさい」と言うより、「一緒にやろう」の方が、何倍も伝わります。
共通点③:早寝早起き(特に「早起き」が重要)
もう1つ、明確な共通点が早寝早起きです。特に「早起き」が大事です。
朝の時間に余裕がある家庭は、1日のスタートに余裕があるので、毎日楽しく過ごせているイメージです。逆に遅い時間に寝て遅い時間に起きる家庭は、朝からバタバタで余裕がないので、何事もうまくいきにくいんです。
「早起きして、朝の習慣を作る」これだけで、お子さんの1日が変わります。
共通点④:「迷惑をかけない失敗」は多めに見てあげる
友達やまわりの人に迷惑をかける時は、しっかり叱る必要があります。でも、勉強で間違える、計算ミスをする、というような「誰にも迷惑をかけない失敗」は、少し多めに見てあげるのがいいと思います。
とにかくずっと怒られていたら、お子さんは何もできなくなります。特に勉強は、できなくてもしっかり復習してできるようになればOKです。時間をかけてでも、自然にそう思えるように仕向けるのが、やる気が育つ家庭のスタイルです。
「怒ってやらせる」のではなく「自ら取り組めるように仕向ける」。この発想転換が、やる気を育てる家庭の大きな違いです。
共通点⑤:パパとママが、自分の人生を楽しんでいる
そして最後の共通点が、これです。
KSJで「やる気が育っているな」と感じるご家庭の保護者さまは、皆さん「自分の人生を楽しんでいる」方々です。趣味を持っていたり、お仕事を楽しんでいたり、夫婦仲が良かったり。お子さんのことだけに人生を捧げていません。
これは矛盾しているようで、実はとても理にかなっています。「自分の人生を楽しんでいる親」を見ているから、子どもも「人生を楽しもう」と思えるのです。お子さんのために我慢して、自分を犠牲にして…という親の姿は、お子さんにとってはむしろプレッシャーになります。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 5月病と発達障害の見分け方は?
5月病は「環境の変化+疲労」が原因の一時的な状態で、生活リズムを整えれば1〜2週間で改善することがほとんどです。一方、発達特性は幼少期から継続して見られる傾向で、特定の場面(集団活動、急な予定変更、感覚刺激など)で困りごとが出ます。1ヶ月以上経っても改善しない、日常生活に大きな支障が出ている場合は、一度かかりつけの小児科や発達相談窓口に相談されることをおすすめします。
Q2. 何歳から「やる気」を意識すべきですか?
「やる気」を意識するのは小学校入学頃(6〜7歳)から、と多くの保護者さまは考えられます。でも、KSJの経験から言えば、未就学時から「自分でやる」「自分で選ぶ」経験を積み重ねることが、後のやる気に大きく影響します。3歳でも4歳でも、できることは「自分でやらせる」「親が先に手を出さない」ことが、やる気の土台作りになります。
Q3. 反抗期と重なって対応に困っています
反抗期と「やる気が出ない」が重なる時期は、本当に対応が難しいです。コツは「正面からぶつからないこと」。反抗期は親の言葉を素直に受け止められない時期なので、「正論」よりも「気持ちへの共感」を優先してください。「学校行きたくないんだね、そう思う日もあるよね」と、まずは気持ちを受け止める。それだけでお子さんの態度が変わることがあります。
Q4. ご褒美で釣るのはダメですか?
「絶対ダメ」ではありません。ただし、ご褒美を「動機」にしてしまうと、ご褒美がない時に動かなくなるのが問題です。おすすめは「先に約束したご褒美」ではなく「頑張った後のサプライズ」。「今日も頑張ったから、明日アイス買って帰ろうか」のように、頑張りの結果として喜びがある方が、お子さんの内発的なやる気を損なわずに済みます。
Q5. 専門機関に相談すべきタイミングは?
下記のような状況が2週間以上続く場合は、スクールカウンセラーやかかりつけの小児科に相談することをおすすめします:食欲がない/夜眠れない/頭痛・腹痛を頻繁に訴える/笑顔が消えた/話さなくなった。「ちょっとした不調」を超えて「日常生活に支障が出ている」状態であれば、早めに専門家の力を借りることも大切な判断です。
Q6. HSP(敏感な子)への対応は通常と違いますか?
HSP(とても敏感なお子さん)の場合、特に大切なのは「無理させない」「予定を急に変えない」「環境刺激を減らす」の3つです。集団が苦手なお子さんなら、マンツーマン指導や少人数の習い事を選ぶことも大切です。KSJでも、集団が合わなかった生徒さんには個別指導や別の習い事をおすすめした経験があります。そのお子さんに合った環境を選ぶことが、何より優先されるべきです。
Q7. 兄弟でやる気に差がある時は?
絶対にやってはいけないのが「兄弟比較」です。兄弟は別の人間です。お兄ちゃんが得意なことがあれば、下の子が得意なこともあります。それぞれの「得意」を伸ばす視点で見てあげてください。「お兄ちゃんはこれが得意、あなたはあれが得意。兄弟で助け合えるね」という伝え方が、兄弟関係も育てます。
Q8. 親自身の機嫌が悪い日はどうすればいいですか?
無理に元気なふりをする必要はありません。ただ、「お母さん(お父さん)今日ちょっと疲れてるけど、あなたのせいじゃないよ」と一言伝えるだけで、お子さんは安心します。子どもは敏感なので、親の不機嫌を「自分のせい」と感じてしまうことが多いんです。それを否定してあげるだけで、関係が大きく変わります。そして、ご自身を労う時間を意識的に作ってあげてください。
最後に|たけのり先生から保護者の皆様へ

長い記事を、最後まで読んでくださってありがとうございます。
5月のこの時期、お子さんの「やる気が出ない」を心配して、ここまで調べてくださっているあなたは、本当に素晴らしい親御さんです。770名のお子さんを見てきましたが、最終的にお子さんが伸びるかどうかは、こうやって悩んで調べる「親の姿勢」で決まります。あなたはもう、その第一歩を踏み出しています。
もう一度、たけのり先生からのメッセージを書かせてください。
すべての保護者さま、本当によく頑張ってらっしゃると思います。
毎日ご飯を作って、習い事の送迎をして、宿題を見て…。それだけで素晴らしいことですし、もっと自分たちを褒めていいと思います。
少し肩の力を抜いて、まずは自分を褒めて癒してあげてください。それができれば、お子さんにももっと優しく接することができますよ。
もう、十分に頑張っていますので。
パパもママも、自分の人生を楽しんでくださいね。人生楽しんだもん勝ち精神でいきましょう。
— KSJ代表 たけのり先生
KSJ(川上スクールジャパン)では、47年の指導経験と、現在770名の生徒との日々から、お子さんと保護者さまの「毎日10分のコツコツ」を全力でサポートしています。「うちの子、やる気を取り戻させてあげたい」「家庭での声かけに自信がない」とお悩みでしたら、いつでもKSJにご相談ください。
無料体験レッスンも随時受け付けています。「KSJを試すこと」はもちろん、「他の習い事を見つけるためのヒント」になっても嬉しいです。お子さんに合った道を、一緒に探させてください。
最後にもう一度。あなたは、もう十分頑張っています。大丈夫です。一緒に、お子さんの可能性を信じていきましょう🌸


