春休みのそろばん|4月ではなく3月末から始める理由と、2週間でできること
こんにちは、川上スクールジャパン(KSJ)代表のたけのり先生です。指導歴25年、世界26ヶ国・770名の生徒さんを見てきました。
「春休みのうちに、何か習い事を始めさせたい」——そう考えている方は多いと思います。ただ、そろばん教室のホームページを見ると、どこも「春から新しいことを」「4月は新生活のスタート」と書いてあります。
私たちの答えは、少しだけ違います。春休みに始めるなら、4月ではなく3月の終わりから。この記事では、その理由と、2週間で実際にどこまで進めるのかをお話しします。
春休みにそろばんを始めるなら、いつがいいですか?
3月の終わり、春休みに入ったタイミングです。4月に入ってからではありません。
理由はひとつで、4月は生活が大きく変わる月だからです。とくに幼稚園や保育園を卒園して小学校に入るお子さんは、今までの生活が一変します。まずは学校のリズム、家庭でのリズムに慣れることがいちばん大切だと考えています。
まだ余裕のない時期に習い事まで詰め込んでしまうと、本当に大事な部分が整う前に、全部がおかしくなってしまうことがあります。生活のリズムができあがってから、他のことを始める。その順番をおすすめしています。
では春休みも「4月の直前」では? 4月と何が違うのか
違うのは「もう始めているかどうか」です。
よくないのは、学校が始まるのと同時に習い事を増やすことです。すでに始めているのであれば、問題ありません。
3月のうちに2週間ほどレッスンに参加しておけば、ある程度リズムができあがります。そうすると4月に学校が始まっても、そろばんが生活の負担になることはあまりありません。「新しいことが2つ同時に始まる」のではなく、「もう慣れているものが1つある」状態で4月を迎えられるからです。
3月の終わりは、実は一年でいちばん余裕がある時期です

卒園式や修了式が終わり、お子さんも保護者さまも時間に余裕ができるからです。
KSJでは、この時期に入会された方には、できるだけ回数を多くレッスンに参加していただいています。学校がまだ始まっていないぶん、平日の午前中も使えます。習い事を始めるとき、最初のひと月でどれだけ触れられるかは、その後の伸び方にかなり影響します。
そして4月からは、無理に回数を増やさなくて大丈夫です。すでにリズムができているので、そのまま続けられます。
春休みの2週間で、どこまで進めるのか
正直にお伝えすると、2週間ではそれほど先までは進みません。ただ、2ケタの計算くらいまではできるようになります。
小学校の算数で2ケタの計算が出てくるのは、入学してからかなり先のことです。つまり春休みの2週間で、学校の進度より少し先に立った状態で入学式を迎えられます。
もちろん、進み方はお子さんによって違います。2週間でここまで来る子もいれば、もう少しゆっくりの子もいます。それでかまいません。大事なのは級や進度ではなく、次にお話しすることのほうです。
「ちょっとだけ得意」が、入学後の自信になります

自分が自信を持てるものが1つあるだけで、学校生活そのものが楽しくなるからです。
私たちがこの時期の入会でいちばん大事にしているのは、ちょっとだけそろばんが得意な状態で小学校に入学してもらうことです。
というのも、算数の授業で一番になれますからね(笑)。数字に強いというだけで、子どもにとっては大きな自信になります。「自分はこれができる」という手ごたえを持って教室に入っていける。入学したばかりの子にとって、これは思っている以上に大きいことです。
計算が速いことそのものより、自信を1つ持って入学することのほうに意味がある、と私たちは考えています。
それでも4月から始める方へ(実はKSJもかなり多いです)
4月から始めても大丈夫です。ただし、最初のひと月は無理をしない設計にしてください。
私自身は4月からのスタートをおすすめしていませんが、それでも多くのご家庭が4月から習い事を始めますし、正直に言えばKSJも4月入会はかなり多いです(笑)。
大変になることが私たちにも分かっているので、この時期に入られた方には次のようにしています。
- はじめは1回のレッスン時間を短くする——最初から普段どおりの時間でやろうとしません
- 保護者さまへのサポートを、いつも以上に手厚くする
- 学校での出来事や、朝の登校前の様子をお聞きする——そろばんの話だけをしません
お子さんも大変ですが、送り出したり声をかけたりする保護者さまも同じくらい大変な時期です。そこを一緒に見ていくようにしています。
目安はゴールデンウィークです
ゴールデンウィークまでを乗り越えられれば、そのあとは学校生活も習い事も問題なく進んでいきます。
4月に始めて大変そうなご家庭にも、いつもこうお伝えしています。ずっと大変なわけではありません。区切りは意外と近くにあります。
逆に言えば、その1ヶ月をどう過ごすかだけの話です。無理に進めようとせず、回数も時間も少なめにして、まず続けること。それだけで十分です。
残念ながら、学校で疲れてしまって習い事にも集中できず、保護者さまのサポートも追いつかずに、早い時期に辞めてしまったケースもあります。だからこそ、始める時期を選べるのであれば3月末を、選べないのであれば最初のひと月を軽くすることを、おすすめしています。
春休み以外なら、いつ始めてもかまいません
4月の入学・進級直後を避けていただければ、あとはやりたいと思ったときが始めどきです。
夏休みでも、秋でも、冬休みでもかまいません。長期休みはどれも、生活に余裕があるという意味で始めやすい時期です。時期ごとの考え方は、次の記事にもまとめています。
冬休みは2週間ほどと短く、クリスマスや年末年始が入るぶん、春休みとはまた違った過ごし方になります。冬休みのそろばんの過ごし方もあわせてご覧ください。夏休みについては夏休みは1ヶ月で何級進むのかにまとめています。
また、小学校入学とあわせて学童を検討されているご家庭も多いと思います。放課後の使い方と習い事の両立については、学童に通いながら習い事を続けられるかで詳しくお話ししています。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 春休みはいつからいつまでを指しますか?
地域や学校によって違いますが、多くは3月下旬から4月上旬までの2週間ほどです。KSJは長期休み中もレッスンを行っていますので、春休み期間中も普段どおりご参加いただけます。
Q. 3月末から始めると、入学までに何ができるようになりますか?
目安として、2ケタの計算くらいまでです。学校の算数でこの範囲が出てくるのはもっと先なので、入学時点では少し先に立っている状態になります。ただし進み方には個人差がありますので、ここまで来ないお子さんもいます。それで問題ありません。
Q. 年長の1年間のうち、いつ始めるのがいいですか?
4月の入学直前を避ければ、いつでもかまいません。年長さんの1月から3月にかけては、卒園に向けて時間の余裕が出てくるご家庭が多く、始めやすい時期です。
Q. すでに4月から始めることを決めています。やめたほうがいいですか?
いいえ、やめる必要はありません。KSJでも4月入会はとても多いです。最初のひと月だけレッスン時間を短くする、回数を少なめにするなど、負担を軽くする形をご用意しています。ゴールデンウィークを越えれば落ち着いてきます。
Q. 春休みだけの短期体験はできますか?
KSJは随時制で、決まった曜日に通う必要がありません。まずは無料体験からお試しいただき、春休みの間だけ回数を多めにする、という進め方も可能です。
まとめ
- 春休みに始めるなら3月の終わりから。4月に入ってからではありません
- よくないのは学校の開始と同時に習い事を増やすこと。すでに始めているなら問題ありません
- 3月末は卒園式が終わり、お子さんも保護者さまも時間に余裕がある時期です
- 2週間で2ケタの計算くらいまで。学校の進度より少し先に立てます
- 大事なのは進度より、ちょっとだけ得意なものを1つ持って入学すること
- 4月から始める場合は、最初のひと月を軽く。ゴールデンウィークが目安です
新しいことを始める時期に、正解はひとつではありません。ただ、選べるのであれば、お子さんに余裕がある時期を選んであげてください。その2週間が、入学後の1年間をずいぶん楽にしてくれます。


