学童に通いながら、習い事は続けられますか|小1の壁と放課後の使い方
- KSJの生徒のうち約2割が学童を利用しています。そのほとんどが18時以降のレッスンに参加しています。
- 学童から帰ってきた子は、思ったよりしっかり集中できています。習慣になってしまえば、そこまで大変ではありません。
- 意外な理由があります。宿題を学童で終わらせてくる子が多いのです。家で宿題をする子と比べたら、負担はそう変わりません。
- 🔴いちばんお伝えしたいのは始める時期です。4月はできれば避けてください。年長の1〜3月か、1年生の夏休み以降がおすすめです。
- 続かなくなる理由は、お子さんではありません。保護者の方に余裕がなくなるからです。
「学童の申し込み、そろそろだね」
年が明けると、年長のお子さんがいるご家庭にはこの話題がやってきます。同時に、こんな不安も出てくると思います。学童から帰ってきて、宿題もあって、そのうえ習い事なんてできるのだろうか。そもそも、うちは学童に入れるのだろうか。
こんにちは、川上スクールジャパン(KSJ)代表のたけのり先生です。指導歴25年、世界26ヶ国・770名以上のお子さんを見てきました。
今日は「学童と習い事は両立できるのか」について、実際にそういうご家庭を見てきた立場からお話しします。結論から言うと、両立はできます。ただし、始める時期だけは考えたほうがいいです。

学童に通いながら、習い事は続けられますか?
続けられます。KSJでは、生徒のおよそ2割が学童を利用しています。
その子たちがどうしているかというと、ほとんどが学童から帰ってきてから、18時以降のレッスンに参加しています。夕方に迎えに行って、家に着いて、少し落ち着いてから画面の前に座る。そういう流れです。
オンラインなので、家に帰ったあとの送迎がありません。ここが大きいところです。学童のお迎えのあとにもう一度車を出す、ということが起きません。
学童から帰ってきた子は、思ったより元気です
ここは、多くの保護者の方が心配されるところだと思います。朝から学校、そのあと学童。それだけで長い一日です。そこからさらに習い事なんて、かわいそうではないか。
実際に見ている印象をお伝えします。
少し疲れているときもありますが、しっかり集中できる子が多いです。学童から帰ってきて他の習いごとをする習慣ができているので、そこまで大変そうには見えないですね。
大事なのは習慣になっているかどうかのようです。毎日そういう流れで動いている子にとっては、それが普通の一日になります。疲れる特別なことではなくなるのですね。
意外な理由:宿題を、学童で終わらせてくる
もうひとつ、あまり語られない理由があります。
学童に通っている子の多くは、宿題を学童で終わらせて帰ってきます。
ここを見落とすと、比較を間違えてしまいます。学童に行っていない子は、家に帰ってから宿題をします。学童の子は、それがもう終わっています。つまり、家に帰ってからの時間の使い方は、実はそれほど変わらないのです。
他の子たちが家で宿題をやるのを、学童で終わらせてくる生徒も多いので、その分を考えたら、学童の後に習いごとをするのはそこまで大変ではないのかなと思っています。
そのうえで、たけのり先生はこう付け加えました。
どちらにせよ、とても頑張っていることには変わりありません。
そのとおりだと思います。負担が思ったより軽いという話であって、頑張っていないという話ではありません。学童に通うお子さんは、毎日よく頑張っています。

いちばんお伝えしたいのは、始める時期です
ここからが、この記事でいちばん書いておきたいところです。
両立できるかどうかより、いつ始めるかのほうが、はるかに大きく結果を分けます。
たけのり先生のおすすめは、こうです。
- ✅ 年長の1月〜3月に始める
- ✅ もしくは1年生の夏休み以降に始める
- ⚠️ 4月は、できれば避ける
世の中の習い事は「4月から新生活、心機一転」とすすめてきます。けれど現場の実感は、少し違います。
4月より前に始めるメリットは、そろばん学習の習慣ができることです。4月以降は小学校も学童も始まり、生活リズムが落ち着かなくなるので、この時期はなるべく避けたほうが良いと思っています。
年長の1〜3月は、幼稚園や保育園の生活が完成している時期です。ここで習い事を始めておくと、小学校が始まる前に「そういうもの」として体に入ります。4月になって環境が変わっても、そろばんの時間だけは前から続いているものになります。
逆に、4月に全部を一度に始めると、どれが負担なのか分からないまま全体が重くなります。
少しずつ落ち着いてきた夏休み以降に習いごとを始めたほうが、始める時期は遅くなっても、長い目で見たら継続できるのでおすすめです。
遅く始めることを、悪いことのように考えなくて大丈夫です。始める時期が2ヶ月3ヶ月ずれても、続いたほうが結果的にずっと先まで行けます。
続かなくなる本当の理由は、お子さんではありません
「4月は避けたほうがいい」と申し上げる理由を、もう少しだけ書かせてください。
小学校生活が始まるタイミングで習い事を始めた子は、正直なところ、なかなか続きません。ただしその原因は、お子さんの能力でも、やる気でもありません。
勉強ができないとか、習い事がうまくできないというわけではなく、すべてにおいて余裕がなくなるからだと思います。これは子どもたちだけではなく、保護者の方もです。
学校のことをサポートしなければならない。学童のことも見なければならない。そこに習い事のフォローが加わる。すると何が起きるか。
子どもたちよりも保護者さまのほうが余裕がなくなり、生活リズムを作れなくなってしまいます。小学校1年生の保護者さまは、一番大変な時期を過ごすと思うので、保護者さまのためにも、開始時期は考えたほうがいいです。
習い事の教室が「今は始めないほうがいい時期があります」と言うのは、正直なところ、あまり得な話ではありません。それでもお伝えするのは、4月に無理に始めて3ヶ月でやめてしまうより、7月に始めて何年も続いてくれるほうが、お子さんにとっても私たちにとっても良いと考えているからです。
共働きのご家庭が習い事とどう付き合っているかは、共働き家庭の習い事と送迎なしという選び方にもまとめています。

KSJが「随時制」にしている理由
ここからは、KSJの仕組みの話です。学童を使うご家庭に関係するところなので、書いておきます。
KSJのレッスンは、曜日や時間を固定しません。随時制です。参加できるときに、自由に参加していただく形をとっています。
これは学童を利用しているお子さんのためでもありますし、他の習い事をたくさんしているお子さんのためでもあります。「毎週火曜の17時」と決めてしまうと、その日に学童の行事が入っただけで1回まるごと飛んでしまいます。それがもったいないのです。
そのうえで、その日の様子に合わせて、こういうこともしています。
- 学童などで疲れている日は、レッスンの時間を少し短くする
- 逆に「もっと練習したい」という子には、学童で練習できる専用のプリントを作る
学童で過ごす時間を、そろばんの練習時間に変えてしまうという発想です。宿題が終わったあとの空いた時間に、プリントを1枚。それだけでも積み上がっていきます。
もう4月から始めていて、大変な方へ
ここまで「4月は避けたほうがいい」と書いてきました。でも、この記事を読んでくださっている方の中には、すでに4月から始めていて、いま大変な思いをされている方もいらっしゃると思います。
やめる前に、減らすという選択肢があります。
週の回数を減らす。時間を短くする。しばらく間隔をあける。随時制というのは、そういう調整ができる仕組みでもあります。全部やめてしまうと、また一から始めることになります。細くても続いていれば、余裕が戻ってきたときにすぐ元の量に戻せます。
そして、うまくいかないのはご家庭のせいではありません。小学1年生の春は、そういう時期だというだけです。焦らなくて大丈夫です。
たけのり先生からのメッセージ
年長の1月から3月というのは、保護者の方にとって落ち着かない時期だと思います。学童の申し込み、入学の準備、仕事の調整。考えることがたくさんあります。
そのなかで習い事のことまで考えるのは大変ですが、実はこの時期が、いちばん静かに始められるタイミングでもあります。まだ小学校も学童も始まっていないので、生活が壊れません。
そして、もしこの時期を逃したとしても、夏休みという次の入り口があります。入り口は、一度きりではありません。夏以降のスタートでも遅くない理由は、9月・秋から始めても遅くない理由で、春組を追い抜いた子の話とあわせてご紹介しています。
年中・年長のあいだの習い事全般については、4歳・年中の習い事おすすめ10選でもお話ししています。何を選ぶか迷っていらっしゃる方は、あわせてご覧ください。
入学前の時期をどう使うかについては、春休みの過ごし方も参考になります。春休みのそろばんは3月末から始めるのがいい理由に、学校が始まるのと同時に習い事を増やさないための考え方を書きました。
よくあるご質問
学童に通いながら、そろばんは続けられますか?
続けられます。KSJでは生徒のおよそ2割が学童を利用しており、その多くが学童から帰宅後、18時以降のレッスンに参加しています。
学童のあと、子どもは疲れていませんか?
少し疲れている日もありますが、しっかり集中できる子が多いです。宿題を学童で終わらせてくる子も多く、家に帰ってからの負担は思ったほど大きくありません。
小学校に上がるタイミングで始めるのはどうですか?
4月はできれば避けることをおすすめします。学校も学童も同時に始まり、生活リズムが落ち着かないためです。年長の1月〜3月か、1年生の夏休み以降が続きやすい時期です。
レッスンの時間は固定ですか?
固定ではありません。KSJは随時制で、参加できるときに自由に参加していただく形です。学童の行事などで来られない日があっても、別の日に参加できます。
忙しい時期は、お休みや時間短縮はできますか?
できます。疲れている日はレッスンを短めにすることもありますし、回数や間隔の調整もご相談いただけます。やめてしまう前に、まずご相談ください。
学童にいる時間に練習することはできますか?
できます。もっと練習したいというお子さんには、学童で取り組める専用のプリントをお作りすることがあります。宿題が終わったあとの時間を使えます。
まだ生活が落ち着いている、今のうちに
もし4月からの生活を考えていらっしゃるなら、今が、いちばん静かに始められる時期です。
無料体験は、Zoomでお子さん一人に先生が一人。所要は30分ほどです。その場で入会を決めていただく必要はありません。まずは画面の前に座れるかどうかを見ていただくだけでも大丈夫です。
当日の様子は、無料体験の申し込みから当日までの流れにまとめています。


