「学校行きたくない」と泣く5月の小学生|770名指導の講師が見つけた「無理させない」声かけ4原則【2026年】
5月の小学生に多い「学校行きたくない」と泣く朝——770名指導の講師が見つけた、「無理させない」声かけ4原則。保護者の方が焦らず、お子さんの心に寄り添える応対の仕方を、現場のリアルとともにお伝えします。
「学校行きたくない」は、5月の連休明けに多くの小学生が口にする言葉です。KSJの770名の生徒さんでも、この時期はご相談が一気に増えます。決して「うちの子だけ」ではありません。
親が気をつけたい「無理させない」声かけ4原則
- 「行きたくない」をそのまま受け止める(否定しない、励まさない)
- 理由を問い詰めない(言葉にできない不調も多い)
- 「休んでもいい」と早めに伝える(選択肢があるという安心感)
- 担任の先生と早めに共有する(一人で抱えない)
「学校行きたくない」の背景はお子さんによってさまざまです。すぐに原因が分からなくても焦らず、まず「安心できる場所がある」と伝えてあげるだけで、お子さんの心は少しほどけていきます。
「学校行きたくない…」連休明けの朝、お子さんからこう言われて、胸が痛くなった保護者さま。あなたは決して一人ではありません。
こんにちは、川上スクールジャパン代表のたけのり先生です。1979年創業のKSJは47年の歴史を持ち、青森県十和田市の本校とオンライン教室で3,000名以上のお子さんを見てきました。現在は770名のお子さんが、日本全国・世界26ヶ国から学んでくれています。
5月の連休明け、KSJには「学校行きたくない」というご相談が一気に増えます。実は、KSJ生徒770名のうち約3割が5月にやる気の低下を経験し、そのうち半分の約1割5分(約100名)が「学校行きたくない」レベルの状態になります。「うちの子だけ…」と感じて自分を責めていらっしゃる保護者さま、本当にそうではありません。
この記事では、47年×770名の現場経験から見えた「無理させない声かけ」「3つの危険サイン」「KSJ生徒の実例」を、徹底的にお伝えします。最後には、頑張りすぎている保護者さまへのたけのり先生からのメッセージも書きました。
もし1記事目を読まれていない方は、「うちの子やる気がない…」5月病かも?770名指導の講師が見つけた”動き出す子の共通点”と声かけ実例もあわせてご覧ください。「やる気が出ない」が悪化すると「学校行きたくない」につながるケースも多いんです。

5月に「学校行きたくない」が急増する本当の理由
「4月までは元気に学校に通っていたのに、連休明けから急に『行きたくない』と言うようになった…」これは、KSJで毎年5月に最も多く聞く保護者さまの声です。
47年間、現場で見てきた結論はとてもシンプルです。「4月に頑張りすぎた子ほど、連休後に学校から足が遠のく」のです。
新学年でクラスが変わり、新しい先生・新しい友達と出会い、新しい時間割に慣れる。お子さんは私たち大人が思う以上にエネルギーを使います。それでも「新しい環境で頑張らなきゃ」と気を張って4月を乗り切ったお子さんが、連休でリラックスしたことで、張り詰めていた糸がゆるんでしまうのです。
月曜日と日曜日の夜が”山場”
連休明けと同じくらい、毎週の月曜日が苦手というお子さんもKSJには多くいます。「日曜日の夜になるとテンションが下がってしまう」「何を話しても聞いているのか分からない状況になる」というご相談を、毎月のように受けます。
これは大人の「サザエさん症候群」の小学生版とも言えます。週末の自由な時間が終わって、また学校が始まる…という不安が日曜の夜に押し寄せるのです。決して「甘え」ではなく、多くの子が経験する自然な現象です。
770名のうち約100名が同じ状況
KSJ770名の生徒のうち、5月になるとおよそ3割(230名)のご家庭から「やる気が出ない」「学校行きたくない」のご相談が入ります。そのうち本格的に「学校行きたくない」レベルなのが半分の約100名です。
つまり「うちの子だけ…」と思っているお母さんお父さん、決してそんなことはありません。同じ悩みを抱えている保護者さまが、全国にたくさんいらっしゃいます。
【最初に】「うちの子だけ」と思わないで
具体的なアドバイスに入る前に、最初にお伝えしたいことがあります。
今、お子さんのことで悩んでこの記事を読んでくださっているあなたは、本当に素晴らしい親御さんです。770名のお子さんを見てきましたが、最終的にお子さんが伸びるかどうかは、こうやって悩んで調べる「親の姿勢」で決まります。あなたはもう、その第一歩を踏み出しています。
そしてもう1つ、大切なことを。「学校に行かない=人生の失敗」ではありません。昔のように「全員が学校に行くのが当たり前」だった時代と、今は少し違います。オンラインで習い事ができ、フリースクールがあり、自宅学習でも素晴らしい成績を残すお子さんが増えています。
この記事では、具体的な実例と、すぐ試せる声かけ・親の心構えをお伝えします。完璧を目指さず、できることから1つずつ。それで十分です。
「学校行きたくない」3つの危険サインを見逃さない
「学校行きたくない」と言葉に出してくれる子は、実はまだ救いやすい状態です。本当に深刻なのは、言葉には出せず体に異変が出るタイプです。770名見てきた経験から、保護者さまが見逃してはいけない3つのサインをお伝えします。

サイン①:体調系(腹痛・頭痛・トイレが近くなる)
朝になると腹痛・頭痛を訴えるのは典型的なサインです。病院で検査しても異常が見つからないのに、毎朝のように同じ症状が出る。これは心のストレスが体に出ている状態です。
そして特に見逃されがちなサインが、「急にトイレが近くなる」ことです。KSJの生徒さんでも、この症状で悩んでいる子は多くいらっしゃいます。その大半が、学校などのストレスが原因になっています。学校には行けているけれど、何かしら問題を抱えている、いわば「不登校予備軍」の状態です。
「うちの子、最近トイレが近いな」と感じたら、それは身体からの心のSOSかもしれません。お子さんとしっかり会話する時間を作ってあげてください。
サイン②:行動系(朝の準備が遅い・口数が減る)
朝起きるのが遅くなる、準備に時間がかかる、靴を履くのが遅い…。これらの「朝の動作の遅さ」は、本人にとっては「行きたくない」のサインの表現方法かもしれません。
もう1つ、「口数が減る」「家での会話が少なくなる」のも要注意。普段はおしゃべりだったお子さんが、急に静かになったら、心の中で何かを抱えている可能性があります。
サイン③:心情系(「行きたくない」を言葉に出す)
「学校行きたくない」と言葉に出すのは、お子さんが助けを求めている証拠です。これを「ワガママ」と切り捨てず、まずは話を聞いてあげてください。
大切なのは、「子どももしっかりとした人間で、自分の考えを必ず持っている」ということを忘れないこと。親の意見だけを押し付けず、お子さんの言葉に耳を傾けてください。何かしらの理由が必ずあります。
親が絶対やってはいけない5つのNG対応
「学校行きたくない」と言われた時、保護者さまが良かれと思ってやってしまう、でも逆効果になる対応を5つご紹介します。「ドキッとした」方も多いと思いますが、誰もが言ってしまうものです。気づくことから始めれば大丈夫です。
NG①:「学校は行くものでしょ!!」と頭ごなしに否定
親が一番動揺してしまう瞬間に、つい言ってしまうのがこの言葉。でも、これは絶対にダメです。お子さんの気持ちを完全に否定してしまい、「もう何も話してくれなくなる」きっかけになります。
そもそも「学校は行くもの」という常識自体、今の時代は変化しています。「行かなければならない」という前提を一度横に置いて、まずはお子さんの話を聞いてあげてください。
NG②:「勉強できなくなるよ!」と将来を脅す
「学校に行かないと将来困るよ」「みんなに置いていかれるよ」という言葉は、不安を煽るだけで何も解決しません。むしろ「自分はダメな人間だ」という自己否定を強めるだけです。
「勉強の遅れ」が心配なら、お子さんを脅すのではなく、家庭やオンラインで学べる環境を一緒に探すことが大事です。
NG③:無理やり学校に連れて行く
強い言葉になりますが、無理やり学校に連れて行くのは「親失格」だと思ってください。お子さんは身体で「行きたくない」と訴えているのに、それを無視して引きずるように連れて行くのは、信頼関係を完全に壊してしまいます。
一度壊れた信頼関係は、再構築に何ヶ月もかかります。その日「行かせる」ことより、長期的な親子関係の方がずっと大切です。
NG④:「みんな行ってるのに」と他の子と比較
「同じクラスの○○ちゃんはちゃんと行ってるよ」「お兄ちゃんはこんなこと言わなかったのに」。比較の言葉は、お子さんの自己否定をさらに強める毒です。
もし自分が職場で「同期の○○さんはちゃんとできてるのに」と上司に言われたら、どう感じますか?お子さんも同じです。比較は、関係を壊し、やる気を奪うだけ。お子さんはお子さん、それぞれのペースがあります。
NG⑤:原因を把握する前に、行動を起こす
多くの保護者さまが焦ってやってしまうのが、原因を把握する前に、いきなり「学校に相談しよう」「カウンセラーに連れて行こう」と動いてしまうことです。
順序が逆です。まずはお子さんの話をしっかり聞き、原因を把握すること。何が辛いのか、何があったのか、本人なりの理由を理解する。そのうえで、次の行動を考える。この順序が大切です。
「焦らず、急がず、まず聞く」。この姿勢が、最終的には一番の近道になります。
KSJ流「無理させない声かけ」4原則
NG対応が分かったら、次は「では何と声をかければいいのか」です。770名のお子さんと向き合ってきた経験から、たけのり先生が大切にしている4原則をお伝えします。
原則①:気持ちを受け止める「話してくれてありがとう」
お子さんが「学校行きたくない」と言葉に出してくれた時、まず最初にかけて欲しい言葉は「話してくれてありがとう」です。
これは「学校に行かなくていいよ」という意味ではありません。「あなたの気持ちを聞いたよ、受け止めたよ」というメッセージです。これが伝わるだけで、お子さんの心は大きく軽くなります。
原則②:話せる環境を作る
お子さんの話を聞こうとしても、「言いたくない」「分からない」と返ってくることも多いです。それは、まだ話せる環境ができていないからです。
無理に問い詰めず、朝のご飯の時間や寝る前のひとときなど、リラックスした時間に何気なく聞いてみる。「学校どう?」ではなく「最近、好きなアニメある?」のような軽い話題から始めるのもコツです。話せる空気を作ってから、本題に入る。これが大事です。
原則③:意見を聞いてから、提案する
お子さんの気持ちを受け止めたうえで、「なぜ行きたくないの?」「どうすれば学校に行けるかな?」と一緒に考える姿勢を見せてください。
大切なのは「解決策を親が押し付けない」こと。お子さんに考える機会を与え、本人の意見を尊重したうえで、提案する。これが信頼関係を強くします。
原則④:「親はいつでも味方」というメッセージを伝える
これが最も大切な原則です。「子どもにとって、最強の味方はパパとママ」。これを言葉でも行動でも、繰り返し伝えてあげてください。
「パパとママが自分の考えを理解してくれた」とお子さんが感じると、「次はパパとママの意見を聞いてみよう」と思えるようになります。これは魔法のような心理的変化です。
「今日だけは休もうか、でも明日は学校に行くだけ行ってみよう」の魔法

たけのり先生がKSJで保護者さまに最もお勧めしている声かけは、これです:
「今日だけは休もうか。でも明日は学校に行くだけ行ってみようか」
たった2文ですが、ここには3つの心理的効果が込められています。
効果①:「休んでもいい」と認められる安心感
「行きなさい」と言われ続けて追い詰められたお子さんに、「休んでもいい」という許可は、心の重荷を一瞬で軽くします。逃げ道があると分かるだけで、人は冷静になれるのです。
効果②:明日への小さなハードル
「明日は1日頑張ろうね」ではなく「明日は行くだけ行ってみよう」。この「行くだけ」が魔法の言葉です。「丸一日学校で過ごす」ではなく「校門までで戻ってもいい」「朝の会だけ参加する」というスモールステップ。これならお子さんも「あ、それくらいなら…」と思えます。
効果③:「親が味方だ」という信頼
「休む」と言ってあげる親は、お子さんから見れば「自分の気持ちを分かってくれる人」です。この声かけによって、親子の信頼関係が深まります。すると不思議なことに、午後には「やっぱり行きたい」と本人から言い出すこともあるくらいなんです。
小4 Mくんの実例:「些細なケンカ」が原因だった
KSJで実際にあった例をご紹介します。小学4年生のMくんは、ずっと学校に楽しく行っていたのに、急に「学校に行きたくない」と言い出しました。パパママは心配して、何を話してもMくんは口を開かない。
そこでKSJに「たけのり先生、少しだけMと話してくれませんか」とご相談いただいたのです。オンラインで話してみたら、原因が見えてきました。友達と些細なケンカをしてしまっていたのです。
Mくんは「相手も悪いことをしたけど、自分も悪いことをしたって分かっている」と話してくれました。私は「それなら、お友達に謝って、スッキリして学校に行こうか」と提案。それをご両親にもお伝えして、一緒に謝りに行ったところ、なんとそのお友達も「謝りたかった」と。
翌日から、Mくんはまた学校に行けるようになりました。意外と些細なことで学校に行けなくなるパターンは多いです。落ち着いて話を聞いてあげると、解決方法が見つかることもあります。
真面目で頑張り屋な子ほど5月に止まる現象
5月に「学校行きたくない」と言い出すお子さんを見ていると、「むしろ4月までは頑張り屋さんだった子」が多いことに気づきます。これは1記事目(「うちの子やる気がない…」)でも触れた現象ですが、5月特有の重要なポイントなので、ここでも書かせてください。
「真面目で完璧主義な子ほど、4月にエネルギーを使い切る」のです。新しい先生に気を遣い、新しいクラスメイトに合わせ、宿題も完璧にこなそうとする。連休でその張り詰めた糸がふっと緩んだ瞬間、もう動けなくなってしまう。
こういうお子さんに必要なのは「頑張りすぎなくていいんだよ」というメッセージです。「あなたは十分頑張ってきた。少し休もう」。この一言が、真面目な頑張り屋さんを救います。
ケース①:ゴールデンウィーク明けに泣いた小1「Aさん」

Aさんは小学校に入学したばかりの新1年生でした。4月は新しい学校生活が楽しく、毎日元気に通っていました。ところが、ゴールデンウィークを挟んだ後、急に「学校に行きたくない」と言い出したのです。
初めての連休、家族との楽しい時間。それが終わって「また学校か…」と感じたのでしょう。新1年生にとって、学校は「楽しい場所」と「頑張らないといけない場所」が同居する複雑な空間です。
保護者さまの対応:朝の時間と一緒の時間を増やす
Aさんのお母さまは、無理強いせず、朝の準備やご飯を一緒に過ごす時間を増やすことから始めました。慌ただしい朝に、ゆっくり話を聞く時間を作ったのです。
そして学校までの道のりも、しばらくの間、お母さまが一緒について行くようにしました。「行きたくない」を否定せず、でも「一緒なら行ける」という安心感を作ってあげたのです。
KSJからの応援メッセージ
KSJからもAさんに「学校頑張ってきてね」というメッセージを送りました。たった一言ですが、習い事の先生からの応援は、お子さんにとって学校以外の「味方」がいることの証明になります。
家族+習い事の先生+クラスメイト。「自分を応援してくれる人が複数いる」という事実は、新1年生にとって何より心強い支えなのです。
ケース②:学校NGだけど、KSJのオンラインレッスンには来てくれる子たち

これは特定の1人ではなく、KSJで本当に多く見るパターンです。学校に行けない時期があっても、KSJのオンラインレッスンには参加してくれる生徒さんが、たくさんいらっしゃいます。
学校に行けない理由はさまざま
理由はお子さんによってさまざまです:
- 先生との相性が合わない
- 友達関係に悩みがある
- 朝起きるのが大変で、登校時間に間に合わない
- 学校という空間そのものに圧迫感を感じる
- 体調が安定しない
意外なことに、「朝起きるのが大変」という理由で学校に行けないお子さんも結構多いんです。これは「サボり」ではなく、起立性調節障害などの体質的な問題の場合もあります。
「まずは習い事だけでも参加しよう」
そんなお子さんにKSJからお伝えしているのは、「まずは習い事だけでも参加しよう」ということです。学校が無理でも、習い事に来られるなら、それは大きな一歩です。
KSJはオンラインなので、自宅から参加できます。これがとても重要で、「家を出られない日」でもレッスンを受けられるのです。「画面オフでもいい」「声を出さなくてもいい」という柔軟性も、敏感なお子さんに優しい設計です。
学校の勉強もKSJの先生に見せよう
学校に行かない期間、時間がたっぷりあります。そこでKSJでは、「そろばんの宿題と一緒に、学校の勉強も取り組んだら、先生に見せてね」とお伝えしています。
そろばん教室の枠を超えて、学校の勉強もサポートする。これによって:
- 全く勉強しないより、はるかに学習が進む
- 学校復帰しても勉強に苦労しない状態を保てる
- 「先生に見せたい」という動機で、勉強への意欲が続く
- 家族以外の大人(先生)と関わることで、社会との繋がりが切れない
「先生がイヤ」「友達がイヤ」以外なら、自然と戻れる
770名見てきた経験から言えることは、「先生がイヤ」「友達がイヤ」という明確な原因がある場合以外は、少しずつ学校に行くように仕向けると、自然と行ってくれるようになることです。
朝起きるのが大変な子なら、まずは生活リズムから。なんとなく学校が嫌な子なら、まずは習い事から。小さな成功体験を積み重ねていけば、必ず変化が訪れます。
ケース③:気持ちを口に出せず、体に異変が出る子

3つ目のケースは、「行きたくない」と口には出さないけれど、体に異変が出るタイプのお子さんたちです。
急に増える「トイレが近い」サイン
KSJで多く見るサインの1つが、「急にトイレが近くなる」ことです。学校に行く前、テストの前、習い事に行く前…ストレスが高まる場面で、おしっこが近くなるお子さんが少なくありません。
その大半が、学校などのストレスが原因になっています。学校には何とか行けているけれど、何かしら問題を抱えている。いわば「不登校予備軍」の状態と私たちは呼んでいます。
大切なのは「会話の時間」を作ること
こういったお子さんに対して、KSJでは保護者さまに「子供としっかり会話する時間を作ってください」とアドバイスしています。
体に異変が出ているということは、言葉では出せない気持ちが、体に表れているということ。お子さんは話したいけれど、どう話していいか分からないだけかもしれません。
「学校どう?」と直接聞くと答えにくいので、「最近、何が楽しい?」「最近、何が嫌い?」のような答えやすい質問から始めるのがコツです。会話を増やすうちに、本心がポロッと出てくることが多いんです。
学校に行けない日の家庭での過ごし方

「学校休んでもいいよ」と言ったあと、家でどう過ごさせればいいか…これも保護者さまの大きな悩みです。たけのり先生からのアドバイスをお伝えします。
何もしないで休ませてOK(最初の数日は)
最初の数日は、「何もしない」ことを許してあげてください。お子さんは想像以上に疲れています。「休む=悪いこと」と思わせないことが大事です。
ただし、「学校に行かない+ゲームばかり」は、いつか社会復帰する時のために良くありません。お子さんが少し回復してきたら、毎日の生活の中で「何かを学ぶ時間」を作ってあげてください。詳しくは姉妹記事 「ゲームやめなさい」が逆効果な理由|770名指導の講師が教える代わりの一手 をご覧ください。
家族と一緒の時間を増やす
家にいる時間が増えるなら、家族との時間も増やしてあげてください。一緒におやつを作る、一緒に本を読む、一緒に散歩に行く。「親は味方だよ」というメッセージが、行動から伝わります。
注意点は、「学校どうする?」「いつから行く?」と話題に出さないこと。休んでいる時間は、休むためにある時間です。学校の話は、お子さんが自分から話してくれた時だけにしてください。
学校以外の「居場所」も検討してみる

「学校以外の選択肢」を知っておくことは、保護者さまにとっても、お子さんにとっても、心の余裕になります。
習い事は最高の「第3の居場所」
学校に行けない時、お子さんに必要なのは「家庭でも学校でもない、第3の居場所」です。習い事は、まさにその役割を果たします。
家族以外の大人(先生)と関わる経験、同じ習い事を頑張る仲間との繋がり、「ここなら自分も認められる」という小さな成功体験。これらが学校復帰の力になります。
KSJオンラインだからこその柔軟性
KSJの強みは、レッスン時間が午前から午後までずっと開いていることです(笑)。世界中の生徒が参加できるよう、時間帯を広く設定しているからです。
これがどう役立つかというと、「朝起きて参加 → お昼少し休んで → 午後また参加」という柔軟な使い方ができるんです。学校に行けない期間は、KSJを「もう一つの学校」のように使ってくださっている生徒さんもいます。
そろばんの詳しい学び方や費用については、オンラインそろばん完全ガイド|費用・年齢・効果・始め方を徹底解説【2026年最新】もご覧ください。
「小学校に行かず中学から復帰した子」の実例
これはKSJの希望のエピソードとして、ぜひ知っていただきたい話です。
ある生徒さんは、小学校には全く行きませんでした。その代わり、KSJのオンラインレッスンに午前と午後、両方参加していたのです。家族とKSJの先生・仲間との時間が、その子の世界の全てでした。
そして中学生になったタイミングで、その子は元気に学校に通うようになりました。小学校で止まっていた歩みを、中学校で再開したのです。今も学校生活を楽しんでいます。
「学校に行けない時期」があっても、人生は決して終わりません。「学ぶことを忘れない」「人との繋がりを切らない」という2つさえキープできれば、いつかまた歩き出せます。
フリースクール・教育支援センター・専門機関
KSJのような習い事以外にも、学校に行きにくい子の選択肢はあります:
- フリースクール:少人数でのびのび学べる民間の場
- 教育支援センター(適応指導教室):自治体が運営する公的な学習支援
- スクールカウンセラー:学校に配置される相談員
- 児童相談所・教育センター:自治体の相談窓口
- かかりつけの小児科:身体症状の相談先
「選択肢を知っているだけで、心の余裕が違います」。1つに絞らず、複数の選択肢を持ちながら、お子さんに合うものを一緒に探してあげてください。
学校との連携:先生に伝える時のコツ
お子さんが学校を休む場合、担任の先生にどう伝えるか…これも保護者さまにとって悩みのタネです。
早めに伝える
1日2日休む程度なら「体調不良で休みます」で構いません。でも、3日以上続きそうな時は、早めに担任の先生に状況を伝えてください。隠したり後回しにすると、対応が遅れます。
「相談したい」と切り出す
先生に伝える時は、「最近、学校に行きたがらないんです。何かありましたか?」と相談する形が良いです。先生は学校でのお子さんの様子を知っているので、家では気づけないヒントをくれることもあります。
スクールカウンセラーの活用
多くの小学校にはスクールカウンセラーが配置されています。専門的な視点でお子さんと保護者さまをサポートしてくれます。「相談していいのかな…」とためらわず、気軽に活用してください。
【親御さんへ】親自身の心のケア(最重要章)

ここまで、お子さんへの関わり方をお伝えしてきました。でも実は、「学校行きたくない」期の子を抱える保護者さまこそ、一番疲れて、一番救いを必要としているのではないでしょうか。
ここからは、KSJで770名のお子さんとその保護者さまを見てきた私から、頑張りすぎている親御さんへのメッセージをお伝えさせてください。
SNSの情報を取り入れすぎない
SNSやネットでは「他のお子さんは普通に学校に行ってる」「うちの子だけ…」と感じてしまう情報が溢れています。でも、SNSは「いい瞬間だけを切り取った3秒間」です。
「SNSの情報なんて、ほぼ信じなくていい」と私は思っています(笑)。一番大事なのは、SNSではなくわが子をしっかり見ることです。
時代は変わっています
昔のように「全員が学校に行くのが当たり前」だった時代と、今は少し違います。オンラインで習い事ができ、フリースクールがあり、自宅学習でも素晴らしい成績を残すお子さんが増えています。
「環境が悪い学校に通う」より、「オンラインなどでレベルの高い学びができる自宅勉強」を取り入れた方がいい場合もあります。「学校に行かない…」というくらいで、深く落ち込む必要はありません。
親ができることは「色々な選択肢を与える」こと
パパママに出来ることは、色々な選択肢を与えることです。「学校に行く!」という選択肢ひとつだけだと、お子さんはもちろん、親御さん自身も苦しくなります。
今の時代、自分たちの知らない選択肢がたくさんあります。知らない選択肢の方が、自分たちにとって幸せだと思える選択肢かもしれません。
「行きたくない」は、別の道を考えるチャンス
お子さんに「学校行きたくない」と言われたら、少しがっかりする気持ちは分かります。
— KSJ代表 たけのり先生
でもその時に、「また別の方法を考えるチャンスを与えてもらった」と捉えてみてください。
周りと違う道を進むのもいいと思います。それをサポートするのも、楽しいと思いますよ。
これが、たけのり先生から保護者さまへの一番のメッセージです。「がっかり」を「チャンス」に変える視点の転換。これができれば、親子の歩みは止まりません。
紹介率98%のKSJ保護者から学ぶ「一人で抱えない家庭」の共通点

KSJは過去6年で1,380名のお子さんが入会してくださり、そのうち1,348名(98%)が保護者さまの紹介・口コミで来てくださっています。詳しくは KSJが保護者に愛される7つの理由 をご覧ください。
そんな素晴らしい保護者さまのご家庭を見ていると、「学校行きたくない」期を乗り越えられた家庭には、4つの共通点があります。
共通点①:先生・専門家に早めに相談する
乗り越えられた家庭は、「一人で抱え込まない」のが共通点です。担任の先生、習い事の先生、スクールカウンセラー…「相談相手」を複数持っているのです。
KSJでも、保護者さまから「たけのり先生、相談していいですか?」と気軽にご連絡いただきます。愚痴も悩みも、なんでも話してくださいとお伝えしています。それだけでパパママのストレスが減り、お子さんと触れ合う時にも元気でいられるようになります。
共通点②:家庭が明るい雰囲気
家庭の明るさは、パパとママの明るさで決まります。お子さんが「学校行きたくない」と言っている時期は、家族全員が辛い時期です。それでも、家の中で笑顔を絶やさないご家庭は、お子さんも自然と回復していきます。
無理に元気でいる必要はありません。でも、「お母さん(お父さん)今日ちょっと疲れてるけど、あなたのせいじゃないよ」と一言伝えるだけで、お子さんは安心します。
共通点③:「学ぶ時間」をキープする
学校に行けない時期でも、「何かを学ぶ時間」をキープしている家庭のお子さんは、復帰後の苦労が少ないです。それが習い事でも、自宅学習でも、興味のある分野の本でも構いません。
「学校に行かない=何もしない」ではなく「学校に行かない+別の形で学び続ける」。この姿勢が、社会復帰の土台になります。
共通点④:パパとママが自分の人生も楽しんでいる
意外に思われるかもしれませんが、「学校行きたくない」期を乗り越えた家庭の保護者さまは、自分の人生も楽しんでいます。趣味があり、夫婦仲が良く、仕事も楽しんでいる。
「子どものことだけで頭がいっぱい」になっていないことが、実はお子さんの安心感に繋がっているのです。パパママが楽しそうにしていると、お子さんも「人生って楽しいんだな」と感じられます。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 何日休んだら不登校になりますか?
文部科学省の定義では「年間30日以上の欠席」が不登校とされています。ただし日数だけで判断する必要はありません。「数日休めば気持ちが回復する子」もいれば、「30日以下でも本格的なケアが必要な子」もいます。日数より、お子さんの状態と気持ちに目を向けてあげてください。
Q2. 5月病と本格的な不登校の見分け方は?
5月病は「環境変化+疲労」が原因の一時的な状態で、生活リズムを整えれば1〜2週間で改善することがほとんどです。一方、本格的な不登校は1ヶ月以上続き、原因が複合的です。1ヶ月経っても改善しない、体調不良が続く、家族との会話も減ってきた…という場合は、専門機関への相談をおすすめします。
Q3. 真面目な子ほど不登校になりやすいって本当ですか?
はい、本当です。770名見てきた経験からも、「真面目で頑張り屋な子ほど5月に止まる」傾向があります。完璧主義で、人に合わせるのが上手で、4月にエネルギーを使い切ってしまうのです。「うちの子は真面目だから大丈夫」と油断せず、4月はあえてペースを落としてあげてください。
Q4. 父親(パパ)はどう関わるべきですか?
「学校行きたくない」期は、ママ1人で抱えがちですが、パパの関わりが鍵になることが多いです。「学校どうなった?」と聞くより、「今日何が楽しかった?」「キャッチボールしようか」など、勉強・学校以外の話題で関わるのがおすすめ。パパは「もう一つの逃げ場」として、お子さんの心の支えになれます。
Q5. 兄弟姉妹への影響はありますか?
あります。「お兄ちゃん・お姉ちゃんばかりに親が時間を取られる」と感じる下の子は、寂しさを感じやすいです。逆に「自分も学校行きたくないと言えば構ってもらえる」と思う子もいます。両方への対応として、下の子にも個別に時間を作ることが大事。短くても「あなたも大切」というメッセージを行動で示してください。
Q6. 起立性調節障害の可能性はありますか?
「朝起きるのがどうしてもできない」「立ちくらみ・頭痛が頻繁にある」「午後になると元気になる」という症状がある場合、起立性調節障害の可能性があります。これは「サボり」ではなく自律神経の体質的問題で、適切な治療が必要です。かかりつけの小児科に相談してみてください。
Q7. ご褒美で釣るのはアリですか?
たけのり先生はあまりおすすめしません。ご褒美がないと何もできない子になってしまうからです。ただし、「ご褒美をあげるから頑張る」ではなく「頑張っているからご褒美をあげる」という順序ならOK。「明日学校行ったらアイス」と先に提示するのではなく、行けた日の夕方に「今日頑張ったね、アイス食べに行こうか」とサプライズで。これが理想です。
Q8. 専門機関に相談すべきタイミングは?
下記が2週間以上続く場合は、専門機関に相談することをおすすめします:食欲がない/夜眠れない/頭痛・腹痛を頻繁に訴える/笑顔が消えた/話さなくなった/自傷行為のサインがある。「ちょっとした不調」を超えて「日常生活に支障が出ている」状態であれば、早めに専門家の力を借りることも、親としての大切な判断です。
最後に|たけのり先生から保護者の皆様へ

長い記事を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
「学校に行きたくない」と言うお子さんを抱えて、毎日が辛い時期を過ごされている保護者さま。この記事が、少しでも心の支えになっていれば嬉しいです。
最後に、たけのり先生からのメッセージをお届けします。
すべての保護者さま、本当によく頑張ってらっしゃると思います。
毎日ご飯を作って、習い事の送迎をして、宿題を見て、学校との連絡もして…。それだけで素晴らしいことです。もっと自分たちを褒めていいと思います。
SNSの情報やネットの情報を取り入れすぎず、常にわが子をしっかり見てください。「学校に行く」という選択肢ひとつだけだと、お子さんも親御さんも苦しくなります。
「学校行きたくない」と言われたら、「また別の方法を考えるチャンスをもらった」と捉えてください。周りと違う道を進むのもいいと思います。それをサポートするのも、楽しいと思いますよ。
そして何より、パパもママも、自分の人生を楽しんでくださいね。パパママが人生を楽しんでいないのに、子どもたちは人生の楽しみ方をどこで学ぶんですか?
人生楽しんだもん勝ち精神でいきましょう。
もう、十分頑張っていますので。
— KSJ代表 たけのり先生
KSJ(川上スクールジャパン)では、47年の指導経験と、現在770名の生徒との日々から、「学校行きたくない」期のお子さんと保護者さまを全力でサポートしています。学校に行けない時期でも、KSJのオンラインレッスンに参加してくれる生徒さんをたくさんお預かりしています。
「うちの子も、KSJなら参加できるかも…」とお考えなら、無料体験レッスンを随時受け付けております。一斉指導+個別フォローのスタイルで、お子さんに優しい設計です。
最後にもう一度。あなたは、もう十分頑張っています。大丈夫です。一緒に、お子さんの可能性を信じていきましょう🌸


