フラッシュ暗算のやり方とコツ|「全然見えない」が変わる練習の順番

タブレットに次々と表示される数字を、驚きながら目で追いかける子ども
💡 この記事の要点
  • フラッシュ暗算で「見えない」のは、数字が見えていないのではなく、読み取るのが追いつかないだけです。
  • 最初は計算をせず、1ケタ2口・3口の数字を読み上げるだけから始めるのがおすすめです。
  • 計算のやり方はそろばんでも暗算でも筆算でも構いません。続けるうちに、本人が暗算の必要性に気づきます。
  • 最初の壁は3口で来ます。算数の問題はほとんどが2口なので、3つ並んだ瞬間に戸惑うためです。
  • 上達の近道は少しだけ難しい設定で練習してから、元のレベルに戻すことです。数字がゆっくり見えるようになります。

「やってみたけど、全然見えませんでした」

フラッシュ暗算を初めて試した方から、いちばん多くいただく言葉です。

こんにちは、川上スクールジャパン(KSJ)代表のたけのり先生です。指導歴25年、世界26ヶ国・770名以上のお子さんを見てきました。今日は、フラッシュ暗算が「できるようになる順番」をお話しさせてください。

先に結論をお伝えします。最初にやるべきなのは、計算の練習ではありません。

「見えない」の正体は、計算ではなく読み取りです

数字そのものは、実ははじめから見えています。見えないのは、それが2つ3つと続いたときです。

1つ目の数字を読んでいるうちに2つ目が出て、それを追いかけているうちに3つ目が消えていく。計算する以前に、数字を読み取るだけで精一杯になります。

つまり多くの場合、つまずいているのは計算力ではありません。目がまだその速さに慣れていないだけです。

ここを勘違いすると「計算が苦手だからできない」と思ってしまいます。実際は逆で、計算はできるのに、数字が追えていないのです。

最初は計算しなくていい|1ケタ2口を読み上げるだけ

おすすめの第一歩は、1ケタの2口・3口を、計算せずに読み上げるだけの練習です。

「3」「7」と表示されたら、声に出して「3、7」と言う。それだけです。答えを出す必要はありません。

物足りなく感じるかもしれませんが、これがいちばん効きます。数字を追う目を先に作ってしまうと、あとの計算がずっと楽になるからです。

KSJでも、フラッシュ暗算がなかなか進まない生徒さんには、計算をいったん外して読み取りだけをすすめています。

次の段階|計算のやり方は、何でも構いません

読み取りに慣れてきたら、いよいよ計算します。ここで大事なのは、やり方を限定しないことです。

そろばんで計算しても、暗算でも、頭の中で筆算をしても構いません。とにかく、見えた数字を計算することが大事です。

そして、この流れをひたすら繰り返します。

はじめのうちは、1ケタ2口をとにかく繰り返して大丈夫です。この4つの流れが体に入ってくると、フラッシュ暗算そのものに慣れていきます。

最初の壁は「3口」|算数の問題は、ほとんどが2口だからです

早い子だと、1ケタ3口でつまずきます。理由がはっきりしています。

学校の算数の問題は、だいたいが2口だからです。「3+7」のように、数字が2つ並ぶ形に慣れています。そこに3つ目が入ってくるだけで、急にできなくなる子がいます。

これは能力の問題ではなく、単に経験したことのない形だというだけです。3口を繰り返せば、ちゃんと越えられます。

お子さんが3口で止まっていても、心配なさらないでください。むしろ、ほとんどの子が通る場所です。

どこまで筆算で通用するか|表示時間の目安

結論からいうと、ゆっくりの設定なら筆算でもかなり戦えます。ただし、ある速さを超えると通用しなくなります。

設定目安
1ケタ5口・5秒筆算でもできる場合が多い
1ケタ5口・3秒かなり難しくなる
1つの数字が1秒以内読み取ること自体が難しい

ここが面白いところで、速度を上げていくと、筆算では追いつかない瞬間が必ず来ます。

そのときに初めて「そろばんをしっかり学んで、暗算でやったほうが速い」と本人が気づきます。大人が先に言っても響きませんが、自分で壁にぶつかると納得します。

そろばんの基礎を身につけて暗算に進んだ生徒さんは、だいたいある程度まではできるようになります。特別な才能が必要なものではありません。珠算と暗算のどちらから始めるかの違いは、こちらの記事で解説しています

上達の近道|少しだけ難しくして、元に戻す

いちばんおすすめしたい練習法が、これです。

  1. 自分ができる問題より、少しだけ難しい設定にする
  2. そこで、数字を読み取る練習をする
  3. 自分に合ったレベルの問題に戻す

戻した瞬間、「あれ? いつもより数字がゆっくり見える」という感覚になります。

目が速い方に慣れたぶん、元の速さが遅く感じられるわけです。この体感があると、お子さんは一気に楽しくなります。

KSJが開発した「DAIBUTSU」で練習できます

オンライン大会のランキング画面に世界各国の選手が並び、喜ぶ子ども

この「少しだけ難しくして戻す」を実行するには、桁数・口数・速度を自由に変えられる環境が必要です。

KSJが開発したオンラインプラットフォーム「DAIBUTSU」は、まさにそのために作りました。KSJの生徒だけでなく、世界中の生徒が使っています。

2026年7月に開催された第1回 WORLD ANZAN CLASSIC オンライン(主催JISA)では、日本・ベトナム・フィリピン・アルジェリア・ポーランド・インドネシアの6カ国の選手が、DAIBUTSU上で同じ問題に挑みました。

そして2026年9月30日まで、特別開放としてプレミアム機能もすべて無料で使えます。10月以降も無料で使える部分は多く残りますし、登録せずに見られるデモもありますので、まずは触ってみてください。

DAIBUTSU(世界そろばん大会プラットフォーム)を見てみる

紙を勢いよくめくる保護者の方もいます

道具がなくてもできます。実際、数字を書いた紙を勢いよくめくってあげている保護者の方もいらっしゃいます。

気合いが違いますね。しかもこれ、理にかなっています。数字を次々に見せるという本質は、そのまま再現できているからです。

速さも自由に変えられますし、お子さんの様子を見ながら調整できます。むしろ手作りならではの良さもあります。

タブレットの数字を親子で一緒に見ながら、答え合わせを楽しむ様子

保護者の方へ|数字を見るだけなら、一緒に戦えます

最後に、いちばんお伝えしたいことを書かせてください。

フラッシュ暗算が上手になるには、計算力ももちろん必要です。ただ、それ以上に大切なのが、しっかりと数字を見ることです。

計算勝負なら、保護者の方はお子さんに負けてしまうかもしれません。でも、数字を見るだけなら十分にライバルになれます。

一緒に数字を見て、答え合わせをするのも楽しいですよ。パパやママと一緒に何かを頑張るというのは、子どもたちにとってとても嬉しいことですから。

「うちの子には向いていないかも」と感じている方こそ、まず隣に座ってみてください。フラッシュ暗算そのものは、登録なしのお試しゲームで今すぐ体験できます

よくあるご質問(FAQ)

Q. 数字が全然見えません。向いていないのでしょうか?

向き不向きではありません。目がまだ速さに慣れていないだけです。1ケタ2口を、計算せずに読み上げる練習から始めてみてください。

Q. そろばんを習っていなくても練習できますか?

できます。最初は筆算でも構いません。ただし速度を上げていくと筆算では追いつかなくなるので、そこから先はそろばんの基礎を学んで暗算に進むのが近道です。

Q. 3口になった途端にできなくなりました。

よくあることです。算数の問題はほとんどが2口なので、3つ並ぶ形に慣れていないだけです。3口を繰り返せば越えられます。

Q. 1日どのくらい練習すればいいですか?

5分ほどで十分です。長くやるより、短くても毎日続けるほうが伸びます。

Q. 大人でも上達しますか?

します。特に数字を読み取る力は、大人でも十分に伸びます。お子さんと一緒に取り組んでみてください。

まとめ|順番を守れば、必ず変わります

フラッシュ暗算は、いきなり計算しようとすると苦しくなります。まず数字を読み取る。慣れたら計算する。この順番さえ守れば、多くの子が越えていけます。

焦らなくて大丈夫です。その子のペースで、少しずつ目が慣れていきます。

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